700本当にあった怖い名無しsage2011/11/11(金)13:26:30.35ID:CdgzweIRO
祖母はずいぶん前にもう亡くなったが、広大な畑と山を持っていた。
小学生の時は夏休みと正月、年2回家族で会いに行っていて、そこで、その畑と裏の森で遊ぶのが毎回お決まりだった。
4年生か5年生の冬だったと思う。
いつものように畑で遊ぶのにも飽きた俺は、畑の裏にある山を探検する事にした。
夏の時ほど藪はひどくなく(夏の森は本当に藪だらけ)
それなりに歩きやすかった。
木には緑色の実がいくつかなっていたが、もぎ取ったりするのは流石に怒られるだろうと思い、止めておいた。
しばらく歩いた時、グチャという変な音が真後ろから聞こえた。
反射的に振り向くと、奇妙な子供?がいた。・・・おかしい。
辺りは本当に静かで、遠くの空で鳴く鳥の声さえ聞こえるような場所。
だから、今の今まで、絶対に人なんか居ないはずだった。
そいつは異常なほど頭が大きく、坊主で、目が頭の上へと引っ張られるような形で大きく伸びていた。
本当に絵に描いたみたいに、鼻から上が
「目」だった。
俺は微動だにできず、硬直してしまった。
701本当にあった怖い名無しsage2011/11/11(金)13:27:47.52ID:CdgzweIRO
そいつは片方の腕(右だったと思う)をグネグネと変な風に動かしながら、もう片方の腕を伸ばし、例の緑色の実をもぎ取っては、握りつぶして、地面に落とす。
これを延々と繰り返していた。
グチャ、グチャ。さっきのこの音。
まるで見せ付けるように、でも、表情は極めて無表情のままだった。
それで、どれくらい経ったのか(と言っても5分ぐらいだったと思う)
何とかしないといけないと思って、何を考えたのか俺は、
「あ、あの」
と震えながらもそいつに声を掛けた。
と、同時ぐらいに、今まで無表情だったそいつの口が歪んで、
エ゛ウ゛ーーーーーーーー
みたいな、聞いたことの無いような濁った声で笑い出した。
それが限界だった、俺は耳を塞ぎながら、そいつの脇をすり抜けて走り出した。
背を向けて走り出してからすぐに、腰の辺りにゴツンと何かが当たる感触がした。
直感的に、あの実を投げ付けられたんだと感じた。でも、足は止めなかった。
振り返るとあいつが追って来ていそうな気がして、怖くて、何度も躓きながら本気で走った。
家に辿り着いて、祖母に今の出来事を半泣きで話した。
両親は何事かと心配そうにしていた。祖母はしばらく何か考えていたが何も言わず、大丈夫大丈夫、と抱きしめてくれた。
あれから、あの山には二度と入っていない。
転載元:∧∧山にまつわる怖い・不思議な話∧∧
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書き手が見た子供とやらが、その海外の子と同じように水頭症だったとして、そんな大きな頭で果たして自力で歩き回れるのかや、そもそも歩き回るような年齢になるまで病気を放っておいても生きていられるのかは、謎。
(この話がどれくらい昔の話かは分からないが)昔の田舎では障害者を間引いたり捨てたり隠したりしてたからね
もしくは本やテレビで水頭症を見聞きした主があまりに強烈にそれを記憶したために、山でその幻覚(夢)を見たのかもしれない
子供の頃、怖い話を聞いたらその夜に怖い夢を見る構造と一緒
報告者が見たのは鼻から上がほとんど目だったようだし。
私も巨頭オ思い出した。
こういう得たいの知れない話大好き。
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