秩父橋、走り屋、怖い話

216名前:
あなたのうしろに名無しさんが・・・04/02/03 00:07
昔、走り屋の真似事をやっていた時のこと。(イニシャルDみたいなやつね)

秩父のあたりだったけど、先輩のYさんと深夜一緒に走っていました。ところが突然Yさんは車ごとガードレールを突き破り、下の川に落っこちてしまった。

別に難しいカーブでもないのに、驚いて見に行くと、車がケツを上に向けて川に(浅い)突き刺さっている。

「ヤバい。氏んだかも」と思って大声でYさんを呼ぶと、車はゆっくり引っくり返り、と同時にYさんが転げ出てきた。

「Yさん大丈夫!?」

と叫ぶとYさんは起き上がって手を振った。Yさんは道路に上がってきたし、とりあえず無事でよかった、と思いつつ警察を呼んで、レッカーが来たりして朝方、私の車で帰ったのです。


217名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・04/02/03 00:08
3ヶ月ぐらいして、Yさんの車も別の車になり、それでも私たちは懲りずに同じような夜を繰り返してました。

そんな時ファミレスでYさんと、あの時は凄かったよねえ、なんて話してたらYさんが急に

「お前時々”見る”って言ってたよな」

と言いはじめた。”見る”ってのは幽霊のことで、私は17歳から27歳くらいまでの間、なぜかそういうモノが見えたときがあった。

いつもYさんは、そんな私の話を聞きながら「ホントかよ(笑)」なんて聞いていたものだった。

事情を聞くとあの時Yさんは”決して俺がヘタだったわけじゃなく”という前置きをしつつ、見えない何かに引っ張られて、あぁいうことになったんだと思う、と言う。

じゃあ見に行こうよ、ってことになって、でも何かあったら怖いから、一緒に車に乗って行こうということになった。

私の車の助手席にYさんは乗り、Yさんの車はファミレスに置いてあの時の峠に向かった。


218名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・04/02/03 00:09
ガードレールはすっかり直っていて、全くそこで事故が起こったことを感じさせないくらい、様子は違っていたけれど、間違いなくその場所だった。

ちょっと先の路側帯の広いところに車を止め、30mくらい後ろの、Yさんが落っこちたガードレールまで歩いていった。

ガードレールから2人で顔を出して下を見ると、川のほとりで女が1人うずくまってる!!ギョッとしてYさんを見ると

「結構高けえな。よく無事だったな」

なんて言ってる。この人見えてないんだ。と思ったら凄く怖くなって

「Yさん、もう帰ろう」

と促して、(ドキドキしながら)そこを後にした。

車まで戻り乗り込む時にちらっとガードレールのところを見たら、なんとガードレールと道路の隙間から直径1m?くらいのデカい顔の女が、道路のふちに手をかけて、こっちをじーっと見ている!!

急いで車に乗り、バックミラーを見ないようにその場から逃げ出しました。
Yさんにそのことを話せたのは、バイパス沿いのファミレスが近づいてきてからでした。


234名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・04/02/03 01:44
1m?って書いたのは測ったわけじゃないんで。納得できない方はお許しを。ただ、デカかったってコトを言いたかったんです。

ガードレールと道路の間の隙間に、目と鼻と、道路のふちに掛けた両手しか見えなかったってことです。

普通の人の大きさだったら、頭の先から肩くらいまでは見えると思うんですよ。





転載元:洒落にならない話を集めてみない?