47名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/08/30 17:33
会社の部下の話なので書くのをためらいましたが、あまりにも不可解なことなのでここに書くことにします。
自分は工場で働いてるのですが、先日その工場で大きな事故があり、部下が巻き込まれました。
詳しくは書けませんが、右腕の肩から先が〇断され、右足も繋がってはいるものの、回復は不可能と言うことで切〇を余儀なくされるほどの大きな事故でした。
彼は意識不明で、救急車で病院に運び込まれました。そのときはかなりヤバイ状態だったのですが、処置のおかげで一命は取りとめました。ですが、依然意識は戻りませんでした。
自分は責任者なので、その夜は彼に付き添って病院で夜を明かすことになりました。
まだ面会謝絶ということで、部屋の外で待機し、上層部との連絡に追われていた自分も相当の疲労からか、いつしか部屋の外のベンチで寝てしまいました。
48名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/08/30 17:33
夜中に人の声がして目が覚めました。時計は3時を指してたことを覚えています。
その声は、昏睡状態の部下がいる部屋から聞こえる気がしたので、ドア越しに覗いてみると、なんと彼が起き上がってベッドに腰掛けてるのです。
そこで、すぐに部屋に入って言葉をかけようと思ったのですが、なんか様子が変なのです。
彼が、ベッドに腰掛けたまま誰もいない空間に向かって、しきりに何か話してるんです。
携帯電話かと思いましたが、そんなものは持ってませんでしたし、あるはずもありませんでした。
内容が聞き取りにくかったので、そっとドアを開けて聞くと、いよいよその異常な状況がはっきりとしてきました。
「はい・・・・ええ、そうです」
「ここから先を引き裂けばいいわけですか・・ええ」
「はい、だいぶ生えてきました。腕の上がまだ」
「足も2ヶ月で生えてくるんですか、ありがとうございます」
このようなことを彼は、身動きひとつせず、部屋の上の方を見ながらずっと喋り続けていたのです。
49名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/08/30 17:34
普通なら意識が戻ったと喜ぶところなのですが、そのあまりの異常な状況に、逆に身動き1つ出来なくなってしまいました。そして次の瞬間
「はい・・ええ、ちょっと待ってください。今誰か見てる奴がいますが」
と彼は言ったのです。背筋が凍りました。まさか自分のことを言ってるのか。
普段なら私のことを「奴」だなんて絶対に言うはずがありません。しかも、それを言うあいだも、彼は全く動かないのです。
私は恐る恐る彼の名前を呼んでみました。すると、突然彼が喋るのをやめ、沈黙が流れたかと思うといきなり
「おい!」
とそのままの向きで言ったのです。自分はその場から逃げていました。
怖くて気がどうにかなりそうでしたが、とりあえず宿直の看護婦のところへ行き今までのことを全部話しましたが、当然請け合ってもらえず、とにかく意識が戻ったのなら病室に行こうということになりました。
50名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/08/30 17:34
病室に戻ると、彼はベッドの中で寝込んでいました。看護婦が一通りチェックくしたあと私に一言
「意識、戻ってませんよ」
そんなばかな、さっきまで起きて喋っていたんだ。といっても全く信じてもらえません。
現在彼は意識も戻り退院してますが、あの夜そんなことを言っていたことは覚えていないということです。
転載元:洒落にならない話を集めてみない?
コメント
コメント一覧
緊迫感すごい
へへへんなこと言うことあるって、きききききいたもん
たいした話に見えないけどすげぇゾッとする
鳥肌たったったw
非常灯程度しか点いてない暗い廊下と病室でそんな事になったらと想像すると怖すぎる
生きてる人間が一番怖い…久々に鳥肌たった
読みながら、簡単にその場面を想像出来ちゃって…凄い怖かった!
DQN自慢だせー
中学生かな?
生きてる人間が怖いというのとはちょっと違くないか
目的が麻酔が醒めた後の発作的な自殺予防のためだったので、病室内だった
緊張で眠気なんか感じなかったなあ
久しぶりにゾクッとした話!
この手の話ってほぼ必ずその直前に寝てるんだよな
まあ話としては怖いから好きだけどw
>>1「呼んだ?」
これくらいでいい
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