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83名前:
スレ腐隊1/4◆wLi7J3Uhsw投稿日:03/09/27 13:30
どこかで地震があると阪神大震災を思い出す。そのせいか、こんな夢を見た。

大地震災害直後の混乱が過ぎ、食料の配給も何とか皆受けれるようになった。あちこちで上がった火の手もおさまり、霊感的に目星をつけて、瓦礫を掘る事も無くなった。

もう、生きる為にがむしゃらに生きる必要は無く、以前のように、とまではいかなくとも、まともな社会が戻りつつあった。


84名前:スレ腐隊2/4◆wLi7J3Uhsw投稿日:03/09/27 13:30
僕は避難所に腰を下ろして、ぼろぼろに皮の剥けた両手を見て、絵が描きたくなった。

ぼんやりと、木の枝で砂地の地面に絵を描いていると後ろから、ボランティアで指揮をとっていた人に声を掛けられた。

「君、絵描けるんだったっけ?丁度良かった。悪いんだけどもう一仕事頼みたいんだ。」

僕は、そんなに上手くないとか何とか言ったものの、ボランティアの人の顔を見て、『あぁ、人の役に立つ事だな』そう直感して引き受けることにした。

「似顔絵を描いて欲しいんだ」

その人は少しバツの悪そうに言う。はぁ、と頷く僕。

「実は身元不明の人たちで・・」

そう言いかけて、見慣れたテントの前に案内された。このテントは良く知っている。

小学校の学校の運動会とかでPTAの人の席にある白屋根のテントで、それらをいくつも連結して、やはり白い防水シートで壁を張り巡らせたものだ。


85名前:スレ腐隊3/4◆wLi7J3Uhsw投稿日:03/09/27 13:31
災害直後の今は、僕たちが昨日まで掘り出した人を横たえてある。

中に入ると、何人かの人が胸の上に番号札を置きメモを取っている。独特の異臭が鼻に付いた。

「知っての通り、殆ど身元不明でね。」

「似顔絵を描いて、ポスターにするのですか?」

と僕。
しかし、見渡すと多くの人が、顔に著しい欠損がある、写真で呼びかけるには、さすがに厳しいだろう。それにしても〇焼けな人もいる。その様子を察したのか

「ん、そうゆう訳ではないんだ。だから、物凄く似ている必要は特に無い。」

状況が良く飲み込めない僕。

「実は、皆をもうここに置いておけなくなったんだ。だから集団葬儀することになった。」


86名前:スレ腐隊4/4◆wLi7J3Uhsw投稿日:03/09/27 13:33
正直、僕達はここに人を運んだとき、死体である、という認識が無かった。

かなり後ろ向きだけど、生きていた人、いや実は何もかも悪夢で、明日には「やぁ」とかいって挨拶が出来る人たち、そんな甘い認識でいた。

だから、葬儀なんて出すと・・・「死んじゃうじゃないですか!」思わずそう漏らした。

ボランティアの人も、辛そうな顔をして言った。

「・・・だから、君には悪いんだけど、彼らの似顔絵を描いてもらいたい・・・飛び切りの笑顔の遺影にしてくれ。」


87名前:スレ腐隊あとがき◆wLi7J3Uhsw投稿日:03/09/27 13:33
目が覚めたら、僕は泣いていた。





転載元:死ぬ程洒落にならない話を集めてみない?