千日前デパート火災
03/03/26
妹の友達がまだ大学生の時、開店当時の大阪のプランタンに、喫茶店のアルバイトの応援にいきました。

とっても忙しくて、終わったのは夜の10時だったらしい。

4階の売り場に残っているのはその子と店長だけで、あとは誰もいなくて、服屋さんの緑のカバーだけが目につく。

二人はゴミ袋を持って1階に下りようと思って、唯一動いている業務用のエレベーターを捜したが、いっこうにエレベーターも階段もでてこず、出てくるのは服屋の緑のカバーだけだった。

角を曲がっても曲がっても緑のカバーばかり。

後から考えるとおかしいのだが、途中4人くらいの人に業務用のエレベータがどこにあるのかを聞いたらしい。

疲れているし、エレべータが分からないのはおかしいと思いながら、帰りたい一心で二人は歩き続けた。

その彼女が「やっとエレベータだ」とエレベータの前に立った時、後ろにいたはずの店長がいない。

本当なら待つか捜すかするのに、あまりにも疲れているので、エレベーターに入って1階を押して、中でヘタヘタとへたり込んでしまった。

1階について、やっと帰れると思って時間を見ると朝の5時!?彼女は始発にのって帰ったらしい。

翌日電話すると、店長はいないという。

一ヶ月後にバイト代をとりにいくと、店長は失踪したという。店長はどこへ行ったの?

それで、よく考えるとエレベーターが分からないのもおかしいし、みんな帰っているはずの店内に、通行人がいるのもおかしい。会うのなら警備員くらいなもの。

その道を聞いた4人の人の顔を思いだすと、青白くて瞬きもせず今でも気持ちが悪い。

あの時は疲れていたので、気にしながらも双方口にしなかったが、とても気持ちの悪い人たちだったそうだ。

そして、店長のその後は彼女も知らない。

プランタンといえば、あの大勢犠牲者が出た千日前デパート火災の跡地に建てられた建物で、よく火災で亡くなった霊が出るらしい場所。元は墓場だったらしい。

彼女はいったいどこを歩いていたのでしょう。店長はいったいどこを歩いているのでしょう。


引用元:https://hobby2.5ch.net/test/read.cgi/occult/1046511865/