
17/01/13
俺は小3の時、オートロックのマンションに引っ越した。
鍵は持たせてもらえず、帰ってきたら表玄関の横のプッシュボタンで母親に開けてもらっていた。
俺はこれが不満で、自分で鍵を開け閉めするようになりたかった。両親にも再三言っていた。
ただし俺はこの時点で、いつも鍵を母親が開けてる事をまだ知らなかった。
インターホンの前に立ち、部屋番号を押せば(自動で)表玄関も家の玄関も鍵が開くと思っていた。
そう勘違いしたうえで「俺も鍵でドアを開けられるのに!」と思って、憤っていた。
だから、家へ入った時点で家に俺以外誰もいなかったとして、俺はそれを露ほども不審に思わなかった。
だって、人間が室内から開錠キーを押して、表玄関のドアを開けてるなんて知らなかった。家の玄関のサムターンも、人間の手でしか開けられないのを知らなかった。
当時珍しかった、チェーンが付いてないタイプのドアだった事も、俺の勘違いに拍車をかけていた。
余談だが、友達の家(一戸建て)の玄関のドアは、外からボタン操作するとサムターンが自動で動くタイプだった。そのドアにもチェーンは付いてなかった。
その日は、母親の勘違いもあって、何事もなく終わった。
その勘違いとは、俺がスペア(我が家にとっての)の鍵を勝手に持ち出して学校に行っていた、というものだった。その勘違いが発覚したのは翌日の朝。
朝の出かけ際、母は俺に「今日は鍵を持って行かないでね」というふうな注意をした。
そこで俺が何の気なしに、スペアの鍵を勝手に持ち出した覚えなどない、と伝えた。
すると急に、母親から昨日の経緯を詳しく問い質された。当然だが俺は、ボタン押して入ったとしか伝える事がない。
すでに父親と兄貴は家を発っていて、突然あわただしくなった母親と二人きりで過ごすのはつらかった。
母親が、スペアの鍵がどこにあるか確かめたところ、実はまだ母方の実家(車で約2時間の距離)に置いてあった事が判明。
それから鍵持ってる親族全員に電話とか、管理会社に電話して鍵の交換とか、あわただしい感じになった。
ベランダもふくめて、盗られたものや壊されたものは一つもなかったけれど、何者かが家の中にいた。
しかも、戸締りしたままの室内にいた。そして、こつ然と去った。
誰が、あるいは何が、ドアを開けたのか、俺を招き入れたのか、ずっと分からずにいる。
余談だが、俺は今もここに住んでいる。しかも一日中、過ごしてる。昨年11月に失業して以来、ニートだから。
俺の朝の10時から11時の間、とにかくだいぶ暖かくなってから始まる。コタツなう。甘いミカンを貪るなう。
最近よく、ここに引っ越して来たばかりの頃を思い出すなう。
引用元:http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/occult/1475847844/

コメント
コメント一覧
>>ただし俺はこの時点で、いつも鍵を母親が開けてる事をまだ知らなかった。
いったい何に不満があったんだ?ボタンすら押させてくれなかったとすると…
このボタンの存在こそが幽霊だったんだよ!?
だったら、どこに鍵が必要?
自分が理解できないことにコメントつけるんじゃねえよ。
「嘘」だの「分かんない」だの言うんじゃないよ。最近そういう奴多すぎ。
何べんも何べんも読んで、どうしても分からなかったら、
「私には理解できません。へそ吉さん、解説お願いします」と、言うんだよ。
俺はべそ吉だけどね。
何回読んでもよくわからなかったから教えて、べそ吉さん(・ω・)ぷりーず。
何がどうなのかサッパリ解らん
「私には理解できません。へそ吉さん、解説お願いします」
そう言えって言われたもので…どのへそ吉さんかは知らないんですが
俺の偽物
わからん
ぷにぷに(・ω・)ぴよーん
マンションの入り口はボタンで開くと思ってたみたいだし。
>鍵が欲しかったんじゃないの?
くどいほどそう書いてあるんだがww
「母」は「俺」が「スペアの鍵を勝手に持ち出した」と思い込んでて、「俺」の帰宅時間に(前もって何の連絡もなく)不在(外出)だったとか、、、
現実は、
1.「俺」マンション玄関で部屋番号押す。(誰も居ないので応答なし)
2.たまたま外出する住人がマンション玄関内側でエントランス開錠。
3.「俺」マンション玄関(エントランス)突破、自宅玄関無施錠(*1)だったので無事帰宅。
(*1)スペアの鍵を母方の実家(車で約2時間の距離)に置き忘れていることを、その日まで気付かず、「俺」が持ち出したと思い込んでるくらいの「母」だから、自宅玄関(人間がサムターン回さないと開かない)の施錠も忘れるくらい不思議ではない。リアル・サザエさん。
「俺」が「インターホンの前に立ち、部屋番号を押せば(自動で)表玄関も家の玄関も鍵が開くと思っていた。(*2)」くらいだから、自宅玄関はオートロックではない。
自宅玄関がオートロック(内からノブ回すか、外からは鍵差さないと開かない)だったら、毎回鍵を持ってない「俺」が入る時に、「母」が出てくる必要があるので、(*2)の発想になるわけがなく、創作の前提が崩れる。
エントランス、自宅玄関の施錠・開錠の仕組みを理解してない「当時の俺」が上記「2」に気付くわけもないから、当然覚えてない。
おおかた、そんなところ
そのまま上階の自宅個室に上がってドアを開けたら開いた。
家の中は誰もいなかった。
個室のドアを開けるには実体のカギが必要だから
てっきりスペアキーを持っていかれたのだと母親は思ったが
実際にはスペアキーは車で2時間もかかる実家に置かれていて家には無かった。
つまり開けたのはピッキングができる泥棒。こいつは鍵を持ってないし
開けて入っても閉めて出ていく事はできない。
でなければ母親が施錠し忘れて外出してたかの2択。
そこまでテンパってたのなら施錠は確実だったのだろうとしか言えない。
そして泥棒はひょっとしたら少年の帰宅時にまだ家の中にいたかも知れない。
少年の隙を見計らって、そっと玄関から出て行った可能性もある。
そしてひょっとすると・・・出て行けず家の中で死んだ泥棒の死体がまだ家の中にある。
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