俺が幼稚園の頃のこと。
あの頃は、不思議な物が見えていた。
ハッキリ見えると言うわけではないが、白い影というか残像に近いものが一瞬だけ見えるのだ。
それは刹那的な現象で、全体像を認識する前に消えてしまう。
その現象が最も多く現れたのが、床に就くときだ。
俺の家庭は兄弟が多く、幼稚園に入る頃には兄(3つ上)と同室で、親と離れて二段ベットで寝ていた。
大抵その現象は、一人で寝ていると起きるのだった。
無意識的に寝返りを打つとそれは現れた、逆にその現象を意識してすると発生しないのだ。
その影の大きさは、当時の俺と同じくらい。長細く、俺の体に沿うように横たわっていた。
それが日常的なことだったので、恐怖したこともなかった。
むしろ、それを見ることで安心感すら覚えていた。物心が付く前から、知っていたのかもしれない。
ただ…一度だけ、一度だけだが、その影の姿を見た覚えがある。
それは子供だった、当時の俺と同い年くらい。今ではハッキリ思い出せないが、その顔は笑っていた。
きっと幼くて心細い俺に添い寝をしてくれてたんだ…、そう考えている。
194: 本当にあった怖い名無し 2006/10/18(水) 01:49:56 ID:aNeEa8tR0
暖かい話だww
引用元:http://toro.5ch.net/test/read.cgi/occult/1159840467/
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