夏の終わりに川でキャンプをしに行った時の話
俺と友達は川辺でバーベキューのセッティングをしていた。
ふと顔を上げると、上流の方に見える吊り橋に人影が見えた。
友達も気づいた様子なので、「あそこスリルありそうだな。」なんて言って笑った時だった。
「あ。」
友達が呟くようにそう言ったので視線を戻すと、さっきまでいたはずの人影が消えていた。
何が起きたのか理解して、数秒固まってしまったがすぐ我に返り、他のみんなにも知らせて通報をした。
結局それでキャンプは中止、みんな家に帰る事になった。
しばらく経ってもあの川で遺体が見つかったという話は聞かなかった。
記憶もおぼろげになり、鳥か何かを見間違えてただけじゃないかと思い始め、友達にもそう言ってみたのだが、
「あれは鳥なんかじゃない。」
とひどく怯えた調子で否定された。
その様子があんまり大げさだったので理由を聞いてみると、あの人影が吊り橋から落ちた後、空中でふっと消えたのだという。
「じゃあやっぱり見間違えだったんじゃないか?」
そう言う俺を遮って、友達が口を開く。
「あれからあいつ、毎晩うちのベランダから落ちてるんだ。」
引用元:http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1417271117/
コメント
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姿が消える前に地面にぶつかるから、そのうち消えるw
憑かれたオチやろ
怖がらそうと思って必死な中身スカスカの話よりはマシかな
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