高校生の時、俺は腸が弱かった。ゆえに、学校に行く時は少し早く出て、
途中の汚い公衆便所で用を足す事が多かった。
その公衆便所は駅を降りて、通学路からは少し外れた、
森(と呼べるのか分からないが)の中にある。
そして、必ず一番手前のドアが閉まっていた。
無論その中にはいつも、ちゃんとした「人間」がいるのは知っていた。
くしゃみや咳、新聞を広げる音などがしていたからだ。
しかし、それを気にしている暇もなく、学校に遅れないように、
大量の○ンコをすることで精一杯だった。
いつも同じ場所で、俺が行った時にいつも用を足している人間がいる事を、
まだその時は不自然には思わなかった。
ま、そういう奴もいるだろう、と思っていた。
俺が朝、家を出て、電車の中で腹が痛くなり、
その公衆便所で用を足し、学校へ行く。
そんなサイクルも一年以上続いた高校二年のある日、
やはり俺は朝、腹が痛くなり、例の便所へ駆け込んだ。
そしていつものように閉まっている手前の個室を通り過ぎ、
用を足し終わった。その時、その個室から声がした。
798: 本当にあった怖い名無し 2006/11/29(水) 12:36:17 ID:Ng/YrEMN0
「いいですね・・・いつもお腹の調子良さそうで」
学生、とは言えないが、若そうな声。
一年以上俺と同じタイミングで用を足していた、そいつの声を初めて聞いた。
だが「いつも」とはどういう事か?
とりあえず、「え、あ、まあ・・・」とぐらいしか返事を返せなかった。
そして次に奴が言った、不気味な言葉。
「私なんかね、もうね、ずっとお腹の調子悪いんですよ。ほんとに。
出てないんですよ、ずっと。私ねこの場所から全然出てないんですよ。
ほんとに。お腹の調子、悪いからね、出れないんですよ。」
手を洗いたかったが、これ以上ない寒気に負け、学校で洗うと決め、
早足でその場を出た。心臓がバクバクと鳴っていた。
後ろを振り向く事は絶対に出来なかった。
「いつも」という言葉。個室から出ていないのに、
なぜ俺が「いつも」用を足している事を知っているのか。
そして、「この場所からずっと出ていない」という言葉。
一年以上、奴はずっとあの場所に居たのか・・・?
考えれば考えるほど、訳が分からなくなった。
その日からはいくら腹が痛くても我慢して学校まで耐えるか、
遅刻覚悟で家で用を足して行くかにした。
奴が人間だったのか、分からないが、
これほどに不気味なことは無かった。
引用元:https://hobby7.5ch.net/test/read.cgi/occult/1164123087/
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同じく近くの大型公園の公衆トイレは丸ごと住居になっていた、数人で暮らしていて公園で競技がある時は機動隊がトイレ周辺にいたりバスで目隠ししてた。
これを読んで、落語の『茶の湯』を思い出しました。ある大店の隠居が、無趣味ではいけないとて小僧の定吉を相手に茶道をやる事にしたのですが、茶の事など何も知らないので全くの自己流でいい加減。とんでもない "茶" をたくさん飲んで2人とも腹をこわし、ご隠居は「わしは昨夜、はばかりに16回も行ったよ」という有様ですが、定吉は「あたしは1回です」、「そうか、若いから1回で済んだんだな」、「いいえ、1回入ったきり出られなかったんです」。
しかし、「くしゃみや咳、新聞を広げる音などがしていた」とは言っても、個室で顔も姿も見えないのに、いつも同じ人が入っていたと断定するのはちょっと無理がありませんか?
話を勝手に補完して作っちゃったんだろうなと。
現実的に考えると、あまりに同じ人が来るもんだから、
なんか売ってるの怪しまれないように、自分から言い訳でもしたのかもしれんし。
つまりハッテンしちゃう売り専ボーイ
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