俺がまだ親父の玉袋の中で三億人の兄弟と暮らしてた頃、親父は山仲間2人と秋山登山を楽しんでいた。
連休で天気も良好、のんびりと『山男の歌』とか歌いながら順調に登ったらしい。
だけど、昼も過ぎたあたりから急にガスってきた。
そのまま『乙女心と山の空』というように、あっという間に雨が降ってきたのだ。
まあ自称ベテランの親父たちは、ガスった辺りからヤッケを着てたので問題は無かったのだが、
そのままのペースで歩けば、あと二時間程で宿泊予定の山小屋に着くという時に、
仲間の一人(仮に樋口さんとする)が、「…さみぃ」と呟き蹲ってしまった。
どうしたのかと額を触ってみると、物凄く熱い。それに顔は真っ青だ。
これはまずい。と樋口さんに肩を貸しながら、やっとの思いで山小屋にたどり着いた。
その時点で、すでに三時間もかかってしまってた。
樋口さんの顔色はもう土色になっており、早いとこ横にして寝かせてやりたかった。
だが、悪いことは重なるもので、山小屋はすでに満室。廊下にも人が溢れ返っていた。
親父「せめて樋口だけでも寝かせてやって下さい」
山小屋の管理人「申し訳ない。健康な人なら無理やり泊めることはできるのだが。
その様子じゃお連れさんはもう…」
親父「まだ大丈夫です!!なんとかお願いします!!」
山小屋の管理人「わかりました。こちらに…」
307 :山男な親父から聞いた話2/2:2007/12/24(月) 07:52:38 ID:IX/XnKpb0
そのまま案内された部屋を見て、親父は拍子抜けた。
その薄暗く、カビ臭い八畳ほどの部屋には、親父達を含め四人しかいなかったのだ。
先客の一人は、部屋の端っこで行儀良く寝ていた。
そして、カビとは違う、なんとも言えない臭いが立ち込めていた。
なんだ?こんな部屋の無駄遣いっぷりは?あんなに沢山人がいるのに。
親父は疑問には感じたが、まずは仲間の介抱だと、
コッヘルでお湯を沸かし、熱い雑炊を作って樋口さんに食べさせた。
ついでに親父達も夕飯を済ませ、七時頃には樋口さんを真ん中にしてシュラフに包まった。
それから、どれ程の時間が経ったか。
どうも寝付かれない。おかしい。いつもなら泥のように眠っている頃なのに…
「おい…クマ(親父のあだ名)。起きてるか?」と、もう一人の仲間がボソリと呟いた。
「おお。なんか寝れね。お前もか?」
「ああ。それよりもこの部屋」
「なんか、変だよな。他の部屋は山男でごった返してるってのに」
「その前に、だ。山小屋前の掲示板。便所のついでに見たんだが」
親父の背中を得体の知れない。寒気が襲った。
「『行方不明八名。死者一名。』って書いてあった」
聞いた事はあった。山小屋の一部には、病院の霊安室に相当する部屋がある事。
四畳程離れた布団で寝ている先客は。この臭いの正体は。
「もう寝る」
親父はシュラフに頭まで突っ込んで目を閉じた。
翌朝、その先客は、他の山男が下山や登頂等で少ない頃合を見計らって運びだされた。
救助隊のヘリで下山するとのことらしい。
その次の日には樋口さんも元気を取り戻し、山小屋の管理人を驚かせたそうだ。
ただ樋口さんによると、あの日に熱で苦しむ彼の額を、頻繁に触った冷たい手があったそうな。
樋口さん「まっ、山男に悪人はいないからな。あの手がなかったら、俺もヘリで下山してたかもな」
引用元:https://hobby10.5ch.net/test/read.cgi/occult/1197885636/
コメント
コメント一覧
『山男の歌』ですか。なつかしい。
〽娘さんよく聞けよ 山男にゃ惚れるなよ
山で吹かれりゃヨオ 若後家さんだよ(繰り返し)
山男よく聞けよ 娘さんにゃ惚れるなよ
娘心はヨオ 山の天気よ(繰り返し)
(以下略)
山小屋に死体置き場なんて設けない。そんな余裕があるわけない。
お前に山小屋の何がわかるんだい?
実際に山小屋で働いていたの?
「最初の1行」はコレ↓だろうが ボケ吉バカ老害早く死ね
>俺がまだ親父の玉袋の中で三億人の兄弟と暮らしてた頃、親父は山仲間2人と秋山登山を楽しんでいた。
先客、良い人ね。
笑った
確かにwww
山小屋って、無人なら使用許可(登山計画書にここに留まる・休むと書く)、泊まるなら予約するものじゃないのか。
なんにでも嘘だ本当だとレッテルを貼らなきゃ話も楽しめんのか?怪談や落語の枕詞にも噛み付いてそうだな。
営業用の山小屋って避難場所も兼ねてるから、悪天候とかの場合は予約なしでも受ける
泊まる側もそれを心得てるから、満杯でも断ることはなくて、最悪客同士が三角座りしてでもスペース開ける
非常用に、ツェルトやテントを吊ってハンモック代わりにできるよう、柱や壁にボルト打ってる小屋とかもあるしね
屋外ならば、ビバーグ用テントがあっても低体温症になるというケースでも、屋根や壁があるだけで助かることがあるなんていうのが山の世界
横からだが。俺は全然山小屋に詳しくないけど、お前は山小屋に死体置き場があると思ってんの?
どうせマウント取りたくて※コメントしただけだろうけど、むしろお前のほうが説明して欲しいくらいなんだが
この短かさがいい
というか聞いた話としてネットに書くなら山小屋の管理人の会話とかをセリフで書くな
「小屋の管理人に頼んだけど断られた」って風に書け
>>11
何でしょうかね? 言っている事の意味が分からないのですが。
分からないので推定で書きますが、>>9は「最初の1行でフフッとなりましたね」を『山男の歌』の事だと完全な勘違いをしたようです。私の文をよく読みましょう。「最初の1行……」に続く『山男の歌』は改行したうえ、文頭を1字分空け、段落を分けてあります。つまり私は、親父の玉袋云々でフフッとなってから、次の行で話題を変えて『山男の歌』を上げた。それだけの事です。
こんな簡単な分を読み解くのは小学生でもできると思いますが、>>9、>>11がなぜ間違えたのか理解に苦しみます。あるいは、文を読むより先に「へそ吉を罵ってやろう」という感情が先走り、頭に血が上って小学生程度の読解もできなくなった、というところかな? 「ボケ吉バカ老害早く死ね」などと知性・品性のかけらも無い罵倒がある点からもそう考えられます。
いや登山の心得のある人ほど混乱したり憤慨したりする文章だよ。
そこから先どう評価するかはもう好みの問題だと思う。
きっと生前も良い人だったに違いない
判定:ドロー
理由は省略。長文を控えます。
珍しく自分の誤字を見落とした。これがなければへそ吉さんの辛勝でした。
(今の今まで辛勝をコウショウと読んでいた。自分の無知を発見することが死ぬまで続く人生にも慣れた)
山小屋の規模と所有者、管理者にもよるから一概には言えないが遺体を空いている部屋やスペースに間借りして一時的に安置することはあるので暫定的な死体置き場があると言える
>>7のようにないと断言するのは現実的ではない
コメントで文句言う前に自分の読解力の無さを疑ったほうがいいと思うよ
死体を山小屋に置くことはありません。全国のすべての山小屋を調べても良いよ。
こういった嘘話は、正直気持ちの良いものではないからしっかり否定させてもらいます。
後で出しの「3億人の兄弟」とか普通に気持ち悪いです。
コメントする