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695 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/16(土) 17:08:49.70 ID:rcNyvLb00.net
祖母の体験。

戦争中、女子挺身隊で、群馬県の山奥で松根油か何かを取る作業にたずさわった。
当然、女学生でも夜、みんなで山に寝泊りする。

寝付かれなかったある夜、
カン、カンと斧で木を切る音が間近にして、そのうちにバリバリと音がして、とてつもない大木が倒れてきた。
ドドドドーンという地響きが大地を揺らして、自分の体が少し浮いた。
びっくりして起き上がったが、周りの級友は何事もなく寝ている。


みんな重労働で疲れているので起こすわけにもいかず、かといってもう寝られないので、
そのまま起きていて、夜明けとともに木の倒れた現場らしい方向に行ってみた。
すぐ近くのはずで、簡単に見つかると思ったのだが、探しても探しても何事もない。
規律が厳しいのでいつまでも離れているわけにいかず、みんなのところにもどった。
みんなフツーにしていて昨夜の音を聞いた人はいないようだった。

あとで山奥の田舎出身の子に聞いてみると、
「『天狗倒し』というもので、音と地響きだけで実体はない」ということだった。
祖母に言わせると「とてもリアルで現実感がある幻の音」だそうだ。


引用元:http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1403468618/