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707 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/17(日) 12:01:27.92 ID:QoBED9la0.net
日本昔話の中にある話によく似た、実際にあった話。

知人の釣り好きのおっさんが、友達7~8人と奥多摩だかへ釣りに行った。
夜釣りをするので夕方、持参の弁当で腹ごしらえをする。
そろそろ薄暗くなる頃で、食べながらふと見ると近所の子供だろうか、男の子が一人木の間がくれにうろうろしている。
恥ずかしそうにこっちを覗いたり、かくれたり、モジモジしている。
仲間の一人が「腹減ってんの?これあげるから、もう帰んな。おうちは近いの?」と聞きながらおにぎりを渡した。
子供はうなずきながら近寄ってきて受け取ったが、姿かたちに違和感のない5歳ぐらいのフツーの子。
奥多摩は考えられないような山奥にも人家があるから、みんな気にしないで釣りを始めた。




709 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/17(日) 12:19:13.64 ID:QoBED9la0.net
それぞれに釣果があり、夢中になって時間を忘れた。
深夜になり、アガリも一段落したころ、
仲間の一人が大きくて形のいい岩魚を釣り上げたので、それをさばいて食べようということになった。
釣り上げた本人が得々としてナイフを入れたが、ギョッとして「おい、変だぞ」と言う。
見ると、腹から飯粒が見え、巻いていた海苔らしき物もある。
全員が夕方の子供におにぎりをやったことを思い出して、気味悪く思い確認したが、間違いなく飯粒だった。
具のタラコも岩魚の卵とは明らかにちがうものだった。

とにかく全員が釣り上げた魚を渓流にもどし、荷物をまとめて撤収した。
それっきり、奥多摩には行かないし、夜釣りもしていないという。

知人のおっさんはマジメな人で、嫁に逃げられたほかには問題がない。
ウソ偽りを言う人でもなく、第一、日本昔話は知らなかった。


引用元:http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1403468618/