中学校の時、先生に聞いた話です。
幼い2人の姉妹が家で留守番していました。両親は夜にならないと帰ってきません。
暇をもてあましていた姉は、家でかくれんぼをする事を思いつきました。
ジャンケンで負けた姉が鬼になり、妹は姉が数え始めると、一目散に姉のいる2階から1階へ降りていきました。
そして押入れに隠れました。
やがて2階から、「数えたよ。今からみつけるからね」と言う姉の声がし、1階に降りてくる足音が聞こえました。
おそらく、妹が階段を降りる音を聞いていたのでしょう。
それから、いろんなところを開けては閉める音が聞こえてきました。
妹は見つからない自信がありました。
押入れの奥に隠れて小さくなっていれば、例え押入れを開けられても、中を良く探さないと見つかりっこありません。
そしてしばらく時間がたち、妹が暗い押入れの中でウトウトし始めたとき、
「あっ。みーつけた!」と言う姉の声が聞こえました。
893 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/17 13:35
そんな馬鹿なことはありません。押し入れすらまだ開けられていないのですから。
多分これは姉の作戦で、見つけたことを聞こえるように言えば、見つかったと思って顔を出す。
それを狙っていると妹は思いました。
そのままじっと押入れの奥で隠れていると、外から姉の声が聞こえてきました。
「見つけた。出てきなさい」
「はやく出てきなさい」
姉の声は最初は穏やかでしたが、だんだんと妹をだそうとやっきになっているのか、声が荒々しくなってきました。
「はやく出てきなさいよ」
「いいかげんにしないと怒るわよ」
「はやく出なさい!!」
そのうち壁を叩くような音も聞こえてきました。
妹は姉が自分を見つけれずに怒り出したと思って怖くなり、しょうがなく押し入れからこっそり出ることにしました。
姉は洋服のクローゼットの前で立っています。
そこで妹が見たものは、クローゼットの中から出ている『白い小さい手』を、必死になって引っ張っている姉の姿でした。
妹が叫び声をあげて、それに姉が気づくと、小さい手はクローゼットの中に引っ込んだそうです。
夜に帰ってきた両親に泣きながら話をしましたが、信じてもらえませんでした。
その後。2度とその小さい手を見ることはなかったそうです。
引用元:https://hobby2.5ch.net/test/read.cgi/occult/1038209969/
コメント
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サトウさん「押し入れじゃなくてクローゼットと書いてあるぞ?」
短くて簡潔な内容、且つ情景が浮かぶようなわかりやすい文章、ゾワッと来る感じがいいね☺️
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