82 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/03/04(金) 23:10:36.86 ID:0MtFit0b0.net
じゃ、呼び水代わりに昔見た幻覚の話を一つ
穂高の奥穂と北穂の間の稜線をやってた時に、雷の直撃を食らったことがある。
知ってる人は知ってるだろうが、森林限界以上の岩場では、雷は上から落ちて来るとは限らない。
真横から水平に岩壁に突き刺さってきたり、下手すると眼下の雲海から頭上の岩頭に飛び上がってくる事がある。
でだ、その時は稜線上は快晴で雨雲一つ無く、雷注意報も出ていなかったんだが、
四点支持で岩場をトラバース中に、急にブーンと重低音がして髪が逆立った直後、
30メーターほど先の突き出した岩に真横から雷が直撃するのが見えた。
岩に張り付いたまま一瞬意識が飛んだのだと思う、音はほとんど聞こえなかった。
雷はその一回だけで、どこから飛んできたのかよく分からんかったが、
稲光りをまともに見てしまったので、視覚が戻るまで暫く時間がかかった。
ようやく暗転した視野の中で光の残像が収束してくると、白い光が雷神像のように浮き出して見えた。日本画の琳派とかの屏風絵のアレだね。
脳が過去の記臆を元にそういう幻覚を見せたのだと思うが、
一般によく広まっているカミナリ様のイメージには、人間の脳の機能上の仕組に何か理由があるんじゃないかとか、ちょっとそんな事を考えてしまった。
そのあと何となく毒気を抜かれたような気分になって、大キレットを縦走せず北穂から涸沢に降りてしまったんだが、それで特に何かあったというわけではない。
しばらく瞼の裏に雷神の残像が焼き付いて消えなかったのでよく覚えている。
おそらく俺が今までで一番怖かった出来事がこれ。
引用元:https://hobby4.5ch.net/test/read.cgi/occult/1079447854/
引用元:https://hobby4.5ch.net/test/read.cgi/occult/1079447854/
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(雷神が見えたのは)「脳が過去の記臆を元にそういう幻覚を見せたのだと思うが」と冷静な分析をしておられます。
その一方、「一般によく広まっているカミナリ様のイメージには、人間の脳の機能上の仕組に何か理由があるんじゃないか」という文は意味が分かりにくいのですが、雷神のイメージは脳の働きにより必然的に出来上がったものだという意味なら、これは賛成しかねます。雷神が鬼の姿で認識されるようになったのは、歴史上でも新しい事ではないでしょうか? 『日本霊異記』では、雷神は子供の姿であるとか光り輝いているとか描写されていますが、鬼ではありません。また、動物の形をした「雷獣」という妖怪が雷の正体だとする伝承もあります。外国の例まで出すとまたコメントが長くなるので控えますが、雷は光と音が人間に恐怖を与え、想像力を刺激して多くの神話をを生み出したのでしょう。
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