これは俺が厨房の頃、国語教師から聞いた話。
大学時代の話で、当時先生が片想いしてた子が、登山サークルに入ってたんだって。
で、ある時に彼女から、面子が足りないから参加してくれないかと頼まれたそうだ。
先生は一も二もなく飛び付いて、F岳登頂に加わったんだと。
で、当日。
素人だからと少し心配していた先生だったが、他のメンバーのサポートもあり、順調に登って行けたらしい。
しかし、7号目まで来たあたりで突如空が曇り始め、いくらもしないうちにパラパラ小雨が降って来た。
一行は少し早いが今日は切り上げることにし、近くの小屋(1号目毎にある)に避難した。
そんで食ってだべってしている間に夜も更けていき、22時ぐらいに就寝の運びになったそうだ。
サークルの連中は流石慣れたもので、すぐに熟睡したが、先生はそうは行かず、なかなか寝付けなかったらしい。
しかもすぐ側には、憧れの彼女が無防備な寝顔を晒して、すやすや寝息を立てているわけで。
そうやってしばらくぼーっと起きていると、尿意を催してきたんだと。
で、小屋の外に出た。
348 :本当にあった怖い名無し:2006/01/07(土) 22:23:41 ID:gugJaINWO
小屋の周辺では見られる可能性があるからと、少し怖いが林の中に入ってすることにしたそうだ。
数分後、用を足し小屋に向かって歩いていると、
いきなり小屋の方からドタバタと走り回る音や、甲高い悲鳴が聞こえてきたんだと。
ギョッとして小屋まで走ったら、中で何かが起きているらしく、窓から逃げ惑う様子のメンバー達が見えた。
先生が窓に近寄って覗き込むと、中にメンバー以外の何者かが侵入して、彼等を追い回していたそうだ。
「暗かったが、そいつだけ明らかに容貌が異様だったから分かった」と言っていた。
全身真っ黒の毛むくじゃらで、目が金色に光って、赤い歯茎が剥き出しになっていたそうだ。
更に目を凝らすと、床に倒れた人影も。
先生はあまりの恐怖に、そのまま逃げ出しそうになったが、漸く踏み止まり、
近くに落ちていた棒キレを持って扉に向かった。
354 :本当にあった怖い名無し:2006/01/07(土) 22:38:19 ID:gugJaINWO
しかし、扉は鍵がかかっている様子で、押しても引いてもびくともしない。
焦った先生は、窓に回りぶち破って入ろうとした。
そのとき、窓が中から打ち割れて誰かが外に吹っ飛んできた。
駆け寄ってみると、あちこちから血を流しながら息もたえだえで、
「××(片想いのコの名前)が…××が…」と、うわ言のように繰り返していた。
それを聞いて先生ははっとした。
そう言えば、さっきあの子の姿が見えなかった!
先生は割れた窓に走った。
さっきまでの喧騒はいつの間にか止んでいた。
小屋の中は凄かったらしい。今でも時々夢に見るそうだ。
あちこちに黒い血が飛び散り、腕だの足だのも散乱していたんだと。
そしてそのぐちゃぐちゃの真ん中に、しゃがみ込むグロテスクな影が…
355 :本当にあった怖い名無し:2006/01/07(土) 22:54:30 ID:gugJaINWO
ついさっきまで逃げ回っていたのに…先生はこの世のものとは思えない状況に呆然自失して、
窓の側から動けなかった。
目は、背中を向けて何かを咀嚼している怪物に、釘付けになっている。
そのまま地獄の時間が流れ、怪物はついに振り返った。
その形相たるや形容を絶するほど凄まじく、それを見た瞬間先生は、魔法が解けたかのように走り出した。
暗い林に向かって全速力で。
「ウオーッ」
もの凄い叫び声が聞こえて、ドサっと怪物が外に飛び出してきた音が伝わってきた。
先生はもう必死で涙涎垂れ流しで、
「¢%##*′°∪⊥◇◎◎~!!!!」と、キチ〇イのようになりながら走ったそうだ。
しかし、怪物の気配は間近に迫っている。
絶望が脳裏をよぎった刹那、あることを思い出した。
雪男や熊に襲われた時は下に向かって逃げれば良い、と本で読んだことを。
先生は林の斜面を飛び下りるように走った。
何度か転んだが、すぐはね起きて走った。
そのうち、後ろの気配が段々遠ざかって行った。
だが先生は、その後も足を止めずに走り続け、なんと麓まで行ってしまったらしい。
356 :本当にあった怖い名無し:2006/01/07(土) 22:57:54 ID:gugJaINWO
翌日、警察隊が小屋に到着した時には、怪物の姿はなかった。
メンバーは一人を除いて、全員死亡が確認された。
中には半分以上ない人もいた。
しかし、彼女だけは見付からなかった。血も検出されなかったそうだ。
その後、今に至るまで行方不明なのだそうだ。
引用元:https://hobby7.5ch.net/test/read.cgi/occult/1135962471/
コメント
コメント一覧
それは考えつきませんでした! 実際、戸には鍵が掛かっていたし、窓も中の人が飛び出て来て割れたくらいで、外部から何者かが侵入した形跡は無いようですね。投稿者はどう考えているのでしょうか?
私は登山をやった事もやるつもりも無いので知らないのですが、山小屋には、昔であってもぼっとん式の便所くらいは無いのでしょうか?
仮に無くて、先生が林の中で用足しをしていたとしても、そして勇気を奮って小屋の中に飛び込んだとしても大して時間はかからなかったはずで、その短い時間のうちに怪物が1人を除いてすべて殺したうえ、人体の半分を食いつくすと言うのは無理があります。私は愛猫が野ネズミを捕らえて食べるのを何度も目撃し、またライオンなどが獲物を食らうところも動画等で見ましたが、食肉獣が獲物を食べるのには結構時間がかかるものです。
まあ、ここに出て来たのは妖怪的な生物だと言うなら、現実の動物の行動は当てはまらないかも知れませんがね。
まだ突っ込みどころは複数ありますが、長くなるので今回はこれまで。
昔はDNA検査できなかったし、検査できるようになっても検査する度に結果が違う不正確な時代だった
こういう嘘つくやつの頭ってどうなってんだろ
でも「F山」ではなく「F岳」だから、
白馬岳か穂高岳か、伏見岳や平家岳というところもあるのか
彼女がメンバーを襲い、◯したのかな?文章を読むと、彼女だとしか思えないです。
その怪物の体毛とか落ちとるはずやからDNA検査したら正体わかるかもな
すでに長いんだが
聞いた話にしとけば責任のがれられるやん
昭和のテレビとかなら視聴者に検証する手段がほぼなかったから別にいいけど
令和のネットでそれは通用せんよ
仮に3人ぐらいとしてそれが山で全滅してたらそれだけで今でも語り継がれる大事件だよ
それも遺体が悲惨な損壊してたらなおさら
話半分で聞きなよ。
そんな事が本当にあったら怖いな〜
で終わり。
これでなんかまずいか?
つまらない世の中、生きづらい世の中とか言ってる癖にそんな事言ってるんだもんな。
自分達で自分達の首絞めてるのに気付かないって相当アレだぜ。
今は通用しないとかじゃなくてさ、昔も気付いてたんだよ。
けど、野暮な事言わずそういうのも引っ括めて楽しんでたんだよ。
そういうの分かったうえでツマンネエって言ってんの
これってポエム?
登山で幾人かの死亡事故があったらしっかり報道されて対策と検証委員会で報告書でてくるよ
これは嘘松
1合目ごとに小屋がある
こんな山日本にねーよw もっと上手く話作れや
ホラーなんかほとんど作り話なのに真偽騒いじゃって可愛いね
ほならお前が作れやカス
なんで?心の余裕なさすぎんだろ
精神年齢が低いほどそういう「野暮」なこと言うのは何なんだろうね?自分が騙された気持ちになって不愉快、とかなのかな。
むしろ大人の方がその辺わかってるけどいちいち突っかからずスルーするよね。
出たよ
いるよなこういうこと言うバカw
確かにそうかも
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