昔ね、2~30年前の話。
山小屋があってね、春になって雪が溶けてから、係りの人が鍵を開けに行ったって。
そしたらね、中で人が亡くなっていたって。
男の人だったって。
迷ってしまったのか、雪に降り込められて下山できなくなったのか、それはわからないけど、
多分その人はお腹がすいてすいて、仕方がなかったんだろうね。
口からね、綿がはみだしていたって。
山小屋なんて言っても、泊まれるような施設ではないの。
地元の人が山菜採りなんかに行って、雨宿りしたり弁当食べたりする程度の所でね、
座布団がいくつかあったって。
その男の人の腹の中から喉から口まで、座布団の綿しか入ってなかったって。
近所の人は、みんな不思議がったって。
だってその山小屋は、近くの家まで歩いたって1時間もかからないはずなんだって。
「怪我もしてないのに、なんで助けを呼ばなかったんだろうね」って。
それ聞いた年寄りの人がね、こう言ったって。
「雪にたぶらかされたんだね」って。
引用元:https://hobby7.5ch.net/test/read.cgi/occult/1114341350/
コメント
コメント一覧
遭難者の男性が助けを呼ばなかったって、決して不思議ではありません。この話が実話だと仮定して、警察の検視結果はどうだったのか知りませんが、遭難者は遠くの山中で道に迷って、長時間さまよううちに飢餓と疲労と恐怖感から精神錯乱に陥ったのです。ようやく村まで1時間の場所にある小屋に着いたところで、彼はもう完全に判断力を失って、山を下りる事も救助を求める事もできなくなり、座布団の綿を食べ物と錯覚して腹に詰め込んだ。こんなところでしょう。
昔からこんな事例は幾つかあり、迷信深い人々は「雪にたぶらかされたんだね」と信じ込んだという話。
コメントする