岩手県大槌町

弟が東北大震災後のボランティアで、2年間大槌町って場所の旅館で寝泊まりしながら奉仕活動してて、正月帰ってきた時に聞いた話。

朝8時には旅館を出て、夕方早くて17時には帰ってくるのがいつもらしく、朝は旅館の方の好意で簡単な飯を出してくれるらしい。飯食ってると旅館の主人が出てきて

「いつもこんなものしか出せなくてごめんね。」

と申し訳なく言うんだと。

弟は、美味しい料理でこれっぽっちも不満に思ったことはない、と主人に行ったら、うちの女房が毎朝申し訳ないと思って作って行くから、俺が作ったんじゃないんだよ。こんな感じで朝はほのぼのしてるらしい。


809:本当にあった怖い名無し:2014/02/19(水)17:44:02.04ID:THNriACM0
かなり滞在してるから慣れてきて、旅館の事も少し手伝ってと奥さんに言われるらしく、風呂場のそうじやら何やらで宿泊費が浮いたり助かってたらしい。

正月前、旅館の奥さんに、帰る前にそうじ手伝ってと言われて手伝ってて、薪ストーブがある居間の横にある仏壇をふと見た時鳥肌が立った。

仏壇の上に、朝いつも話してるはずの旅館の主人の遺影があったんだって。

聞いたらその主人は震災で亡くなったんではなく、震災前にお亡くなりになっていたとの事。


812:本当にあった怖い名無し:2014/02/19(水)20:03:07.53ID:THNriACM0
弟的にもその時はゾワッとしたらしいけど、あまりにも普通の生きてる人間のように話してる姿を見てるから、恐怖ではなく遺影見た時、まじか…って思ったぐらいの事だったみたいですな。

あと、震災で亡くなったんじゃないって聞いてなんか安心したってのも聞いた。

もちろん俺は怖いと思ったからここに書いたのだが・・。



815:本当にあった怖い名無しsage:2014/02/20(木)00:21:05.28ID:TbSRJ+f40
遺影みた次の朝からは主人は出てこなくなったの?


819:本当にあった怖い名無し:2014/02/20(木)12:24:22.47ID:dxWwjD+y0
>>815
それ気になって聞いたら、全然その後は主人に合わなくなったって。

だけどソレ以後奥さんに、毎朝仏壇に拝んでいってねって言われてから、違う形で毎朝主人には会えてるみたいですな。