霊

去年の今頃職場のみんなが体験した話。

入社して5年目だけどトロくさくてロクに仕事ができないやつがいたんだ。まぁ、同僚からも上司からも煙たがられてたんだけど、本人はやめる気が一向になかった。

飲み会も、酒が飲めないからと参加せず、忘年会・新年会は一次会の途中でドロップアウトしてばかりだった。当然それらにも誘われなくなり、そいつはますます存在感がなくなっていってた。

無断欠勤しても誰も心配しないくらい放置されてて、次の日に説教をよく受けてた。だけどそいつはなぜか一回も遅刻だけはしたことがなかった。

そいつが初めて?2時間ほど遅刻したんだ。欠勤した翌日みたいにみんなにぼそりと「すいません…」とか言ってた。

でもなんかおかしいんだ。

自分のデスクについても何もしようとしないでぶつぶつ何か言ってる。上司からはさっさと仕事しろとどやされてたし、同じ職場の人間は全員そいつを見てた。

で、昼ごろ職場にそいつの両親から電話が入ったんだ。自宅近くのマンションの非常階段から飛び降りて自殺したって…

その電話を受けたて、事務の子が「〇〇さん、自殺したって…」みんなは「はぁ?」って感じだった。

で、みんないっせいにそいつのほう向いたら、そこには誰もいなかった。イス触ってみたら他の人が直前まで座ってたあの独特の微妙な温もりが残ってた…

それ以降は別に何も起こってないんだけど、自殺するくらいならもっと別の仕事探せばいいのになぁと思ったよ。


418:本当にあった怖い名無し:2008/07/28(月)22:57:41ID:MvGD2Sup0
ゾッとした。

自殺するまで追い込んだ無関心社会のシステムと、同僚が死んだのに話のネタにされて、平凡な感想で締められてるのが非常に怖いです。