俺の親父の田舎は、60年代初頭まで人食いの風習があったっていう土地だ。とはいっても、生けにえだとか飢饉(ききん)でとかそういうものではなく、ある種の供養だったらしい。
鳥葬(ちょうそう。遺体を鳥に食べてもらう葬儀のこと)ならぬ人葬かな。それは小さな神社で行われてたとのこと。
そこの神主さんが亡くなった人の脳だとか脊椎だとかをすすり、その人の魂(心?)を受け継ぐんだって。で、イタコの真似ごとをして、残された家族とかに故人からの言葉を送るっていう寸法。
気味が悪いように聞こえるけど、それほど殺伐としてようなものじゃないみたい。
しかし、先に言ったように、だいたい60年代を過ぎるころになると、さすがにそのような風習もすたれてきた。
ちょうどその頃は、その神社の神主を息子さんが受け持つようになっていたし、法律とかそういう問題もあったから、ちょうど世代交代の時期だったのかもしれん。
だがそれでも村の爺さん婆さん連中は、ご先祖様と同じように逝きたいと、この葬送(そうそう)を希望していた。そのため、新しい神主さんも嫌々ながらそれを引き受け、数年の間死体の脳をすすったらしい。
多分これがいけなかった。
264:本当にあった怖い名無しsage:2012/07/02(月)08:07:27.69ID:bZSVoQ840
で、ここからが本題。
それから20年ほどたった頃、その神主に突然異変が起こった。
数日高熱にうなされた後、顔がパンパンに膨れ上がり、目玉が半分飛び出した恐ろしい容貌になって、常に汗水をだらだらと流し続ける体質になったらしいのだ。
ほぼ常に水を飲まずにはいられないほど汗を流し続け、渇きに苦しむ姿はまるで本物の呪いみたいだったらしい。
当然、神主の家族も心配して神主を病院に連れて行ったのだが、原因は分からずに終わり、結局その半年ほど後に、目と鼻と耳から変な汁を噴き出して狂い死にしたらしい。
そしてこれを解剖して分かったことは、生きたまま脳が腐っていたことだけ、とのこと。
当時、風習を捨てた神主への呪いだのと囃し立てられたが、特に新聞に載ることはなかったみたい。
そして時は流れ、2000年を少し過ぎた頃。今度はその神主の子供が似たような症状を発症した。あわてて病院に駆け込んだが、結局治療法などは当時の医学でも分からなかった。
医者も色々と調べてくれたが、はんとう病とかそういう病気に似ているが、実際はよく分からないとのこと。
ただその原因は断定はできないものの、可能性は推測はできたみたい。
265:本当にあった怖い名無しsage:2012/07/02(月)08:08:07.28ID:bZSVoQ840
それは「先祖が人の脳を食っていたこと」によるもの。
同じ人間を食べると、蛋白質が突然変異を起こし、脳がスポンジ状になるプリオン病というものがあるらしい。
その上、一度そういう病が発症すると、それは血筋で受け継がれる可能性があり、日本にも、代々プリオン病が発症する家系が少数ながらあるとのこと。
大抵は身体機能障害や痴呆で終わるのだが、中には一生眠れず狂い死にしたり、人肉を食べたくなって仕方なくなる症状もあるみたい。
発汗し続けるってのも負けず劣らず凄いもんだが、人食のタブーを侵したカルマってのは存在するんだなって、それを聞いた当時は思ったね。
結局その息子も、脱水症状でショック死してしまった。体は荼毘(だび)にふしたが、今もどっかの病院に脳みそだけは保管されていると思う。
さて、ここまで読んでなんとなく察した人もいるかもしれないけど、これ親戚内での話です。
最初に発症したのが伯父で、その息子が従兄。前半部分は親父からの伝聞で、医者の話はうろ覚えだから、細部は間違ってるかもしれません。
親父も幸い何も発症していないし、一応大丈夫だとは思うけれど、俺も人食いの血は引いているので、もしかしたら発症するかもとビクビクしながら過ごしてます。
一部の医者は、こんな症状ありえないと言っていたし、ガチで呪いかもしれませんしね。
長文に加えて、読みにくい文章で申し訳ない。お前ら、カニバリズムは絶対にやめろよ。死んでも知らないからな。
266:本当にあった怖い名無しsage:2012/07/02(月)08:11:25.49ID:sIFvSJ950
クールー病じゃね。
人間が人間を食べるとなる。
潜伏期間が異常に長い。
ま、人間の狂牛病だな。
関係ありそうな話をコピペしとくか。
名無しさん(2011/04/23(土)00:15:22ID:q9NTXmz5bM)
『クロ宗(くろしゅう)』の鉄の掟
今から400年前、キリスト教徒が江戸幕府によって迫害されていたころの話。
島原の乱に敗れたあと、彼らは幕府からの厳しい弾圧を逃れるべく、鹿児島県、下甑島(しもこしきじま)に流れ着いた。
離島であるがゆえに、幕府の追及も届かない。ようやく安住の地を得た彼らはこの島にTという集落をもうけ、なおもキリスト教を信仰し続けた。
とはいえ世間から孤立することにより、キリスト教本来の教えとは異なる独自の宗教を編み出すにいたる。
それが『クロ宗』だった。
クロス(十字架)が語源といわれ、外部との接触を完全に拒んだ秘密結社的な概念。驚くべきことに、隠れキリシタンの末裔(まつえい)たちによって、今もなお受け継がれているそうだ。
268:本当にあった怖い名無しsage:2012/07/02(月)08:31:56.91ID:sIFvSJ950
『クロ宗』の最たる特徴は、死の儀式にある。
信者が生命の危機に瀕した場合、『サカヤ』と呼ばれる司祭のもとに運ばれ、まだ息があるにもかかわらず、生き血と生き胆を摘出するというのだ。
信じがたい話だが、その取り出したるモノを信者全員で食べ、飲み干すという……。
ある大学の民俗学教授は言う。
「宗教儀式の中には、死者の魂を取り込むため、身体の一部を食するというものは存在します。ですが、生きているうちから血と肝を抜くというのは稀ではないでしょうか。
サカヤ(司祭)の家から出される遺体は白い布でグルグル巻きにされ、その布には血がにじんでいるというのですから、恐ろしい儀式ですよね」
269:本当にあった怖い名無しsage:2012/07/02(月)08:32:56.80ID:sIFvSJ950
とはいうものの、この禁断の儀式は詳細がいまだ明らかにされていない。
『クロ宗』を信仰するT集落の住人は、よそ者を完全に拒み、話しかけても相手にすらされない。取材にも一切応じない。
家屋は全部で20戸ほどの小集落にすぎない。しかもそれぞれの家が、3メートル前後ものブロック塀で囲まれており、異様な雰囲気を醸し出している。
『クロ宗』信者には集落内での出来事を一切口外してはならないという鉄の掟があり、それを破った者は命を取られるのではないかともウワサされている。
※明治時代まで肝食いをやっていただの、集落に近づけさせないためのデマにすぎないとの諸説がある。あまり真に受けないように。
コメント
コメント一覧
理由は↑と同じで「亡くなった方と残りの人生を一緒にすごす」的な感じ。
おばあちゃんと空手の師範の骨はいただいた。
どちらも10年以上前の話だけど今のところ不調はない。
クールー病はニューギニアの原住民が死者の脳を食べる風習から広まったのでそんな誤解が生まれたらしい。ニューギニアの場合は、古くから死者への供養として脳を食べる儀式はありましたが、以前は全く問題はありませんでした。‘‘たまたま‘‘ ある人に異常プリオンが発生して死に、その遺体の脳を食べた近親者も次々に……というのが真相で、脳を食う事イコールプリオン病ではない。
人間が人間の脳を食べる習俗は古く、北京原人の発掘と研究に当たった学者の一人であるフランツ=ヴァイデンライヒ(Franz Weidenreich)は、原人化石の発掘状況から、北京原人は死者の脳を食べたと結論しています。またジャワ島のソロ川流域で発見された「ソロ人」の化石頭骨11個はすべて頭骨底部が欠損しており、脳を抜き取って食べたのだろうとする説が有力です。ホモ=サピエンスになってからも同様の例はたくさんあります。
脳食いがプリオン病の原因なら、とっくに人類は滅亡していたでしょう。
火葬後なら火が通ってるから問題ない。
骨だろうが肉だろうが。
同族でなくとも、火の通ってない脳や血液、臓物を食べたら、リスクがあるに決まってるよ。
具体的な情報がほとんど無いに等しいお話ですね
目玉が突出して大汗かいてるなら真っ先にバセドウ病を疑うと思うが。
なんでイッチはさも誰も知らない秘密みたいな書き方してんだ?
嘘松 っぽいな。
それはわりといろんなとこにある風習
ただカルシウムは割とすぐに身体から排出されるから亡くなった人の一部を取り込んで一緒にいるできないんだよなぁ化学的には
今、この病気はクロイツフェルト・ヤコブ病と呼ばれているが、種の壁を越えて広まることが知られていて、ウシ海綿状脳症のウシの脳や延髄を人が食べるとクロイツフェルト・ヤコブ病を発症する可能性があるとか、草食のウシに成長促進のために羊肉や牛肉(人が食わない脳などのくず肉)を食わせるとその牧場のウシに海綿状脳症が多く出てしまうとか、実例が多々ある。
なお、BSEを発症すると牛が狂暴になったり泣きわめいて大騒ぎすることはあり得なくて、脳神経系がゆっくりやられていくんでしだいに動きが緩慢になって何となく死んでいくことになる。狂牛病 mad cow disease という言い方は激しく誤解を招くのでとっくにウシ海綿状脳症 BSE と言うことになってる。今でも狂牛病と言ってる奴は脳味噌すかすかになってんじゃね。
教師いわく実は人間はうまいらしい
だから食べてはいけない世界がくるってしまうと
ぞれは、食べられた側が何かの病原体に感染していたら、ほぼ確実に感染してしまうということだ。
斯くして食人を常習的に行う集団は、比較的短期間の内に集団感染症により崩壊する。
だから、食人のタブーを持たない集団は、タブーを持つ集団より早く自壊するので残らなかった訳だ。
ジェット・リー主演の「ヒットマン」って映画で殺されたやくざの親分の火葬した骨を
復讐を誓いながら食べるシーンがあったっけ
で、その殺されたやくざの親分の役を「ウルトラQ」の万城目くん役の佐原健二さんがやってて
そっちの方がショックだったな
やくざの親分なのに遺影が超イケメンに写ってて草でした
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