乗るしかない、このビッグウェーブに

2012/07/25
オカ板初心者だが体験談を書かせてくれ。結構前の話なんだけど、おばけそのものは出ないから見る人は怖くないと思う。

俺が高校2年製の頃の話(6年くらい前)その頃の友達と男だらけで夏祭りに遊びに行った。男子校だったんだからしょうがねぇだろ、といいわけしておく。

で、男3人ででかい公園で毎年恒例七夕の花火を見に行く事に。買食いしながらオタトークやら花火をみて無事終了。

迎えに来た友人の兄の車に乗って帰ることに。でもなにか物足りないからもう少し遊びたいよなーって話に。すでに迎えの車はこっちに向かってるからなぁ、って事で

肝試し

することになっちゃいました。

車でいけるところで近場に、自殺で有名な心霊スポットのデカイ橋がある。やっぱ夜に行ったら怖いのかなー、と気軽にいってみようぜという流れになった。

で、友人の兄に話したら快諾、連れてってもらうことになった。

いざ到着してみると、まだひと気が残る時間帯で交通量も多く全然手応えなし。もう少し遅い時間にまた来てみよう、ということで一時ドライブを楽しむことに。

友人兄の車でキャラソン入れたMDを豪快に鳴らし歌いまくる野郎3人+1。それにしてもこの馬鹿共、ノリノリである。

友人兄「あれー、ここどこだっけ、あ左?曲がる?」

俺ら「遺影!遺影!イェイ♪」

友人兄「おk、だいたいわかった」

しばらくそうしていると友人兄の様子がおかしい。

友人兄「あれー、まじここどこよ?看板もねぇし…」

俺らにも動揺が走る。いけどもいけども街灯以外の光が見当たらなくなってきてる。

友人兄「ちょっとまじわかんねぇからどっかでUターンして引か返すわ」

俺らも満場一致でそうしよう、それがいい、方向音痴となじった。気を取り直して男だらけのオーケストラを再開。

だがしばらくして全員が無言になった。来た時より時間かけて戻ってるのに、一向に風景が変わらない。

「あーもうなんなの!まじあの糞フィギュア買う金でカーナビ買うべきだったわ!」

絶対こいつカーナビに金出さないなぁ、とは思いつつ誰も突っ込まない。どうしたらいいのかわからず、無言で一本道を進んで行くと行き止まり。

まじかよおい、全員が嫌な雰囲気を感じ取っていた。明らかにおかしいんだもん。行き止まりで車止めてたら、変な声が聞こえてくる。

いや、声が変なんじゃなくて、周りに誰も居ないのに集団がボソボソしゃべってる感じ。

多分この声に気づいたやつから次々硬直していったと思う。俺らしばらく全員金縛りにあったみたいに微動だにしなかった。そして車がエンスト。

その瞬間友人兄がやべぇって叫びながらキーを回すが何度やってもエンジン掛からない。うんともすんとも言わない。

俺らも金縛りが溶けたかのように無責任に何やってんだよ、早く車出せと捲し立てる。ほんともう涙目。なんか世の中舐めてました。すんませんって感じ。

でもどーしてもエンジンかからない。かといって車の外になんて飛び出したくもない。そしたら友人の中の一人がヤケクソになって。

「がちゃがちゃきゅーーーーーーとふぃぎゅあっとぉぉぉぉぉ↑(爆音)」

さっきまで掛かってたガチャガチャきゅ~と・ふぃぎゅ@メイトを歌い出した。なんかよくわからんが俺らも乗るしかない、このビッグウェーブに!

全員が大熱唱、もう気が狂うほどに。しばらく歌ってたら回してもないのに勝手にエンジンが掛かった。

友人兄「いよっしゃーぁぁ!バック全開!」

バックに猛ダッシュする車!したたかに顔を打ち付ける俺ら!

「勝ちました!勝ちました!」

そんなことも気にせず喜ぶ俺ら!

しかし車を物凄い衝撃が襲った。俺らはまた硬直した。今度はなんだ、もう勘弁してくれ。振り向くと車は来た時には絶対になかったT字路で電柱に衝突してた。

大変な事故だが、俺らは全員元の世界?に戻ってこれた喜びに震えていた。

今でもあの謎空間は謎のままだ、固有結界説が濃厚と事情通。ふざけて書いてるけどあの時はマジで怖かった。