卒業写真

俺が唯一実際に体験した話。

今は倒産してしまったんだけど、昔、卒業アルバムを専門に制作する会社に勤めていた。

日本全国から写真が来れば、心霊写真的な物が多少はあるんだ。で、そういう物は入らないようにトリミングしたり、フォトショで修整したりする。

それはある学校の修学旅行での集合写真だった。あるべきではないはずの場所に、かなりハッキリとした顔が写っていた。

写真のバランスを考えるとトリミングでカット出来る場所ではなかったので、フォトショで修整をした。

作業自体は簡単だしすぐに終わって、確認の為にプリンタで出力すると相変わらず顔が写っている。

元データを出力してしまったか、修整レイヤーを消したまま統合してしまったかと思い、修整後のデータを開くとやっぱり顔が写っていた。

再度やり直し、今度は修整したデータを開いたまま出力…出力紙にはまた顔が写っている!もちろん、開いたままのデータには写っていないし、今度はデータの送信ミスもない。

開いたままの修整データを一度閉じて再度開くと、消したはずの顔が浮かび上がっていた。この後どう処理をしても、データを閉じて再度開くと、顔は復活していた。

たまらず営業に相談→先方の写真館に連絡をすると、「やっぱり消えませんか…」との返事。先方でも色々試したが出力すると復活していて、どうしようもなかったそうだ。

結局、このクラスだけはひどくかたよったトリミングでの制作となってしまった。

後にも先にも、修整しても消えなかったというのはコレ一件だけだったよ…