
15/07/14
父の話を一つ。
正直文章にすると位置関係とかややこしくて分かりにくい話なのですが、すごく気持ち悪い話だったので。
小学低学年の頃、父はアパートに住んでいた。遊ぶの大好きな父は、暗くなるまで遊んでいました。
その中でもわりとよく遊んでいたA君の家は、父が住むアパートの隣の一軒家でした。そんなA君の家にまつわるお話。
ある日、父が夕方家に帰ろうとしていたときのこと。遊び場からアパートに帰るには、お隣のA君の家の前を通る位置関係になっていて、その日もいつも通り、父は一人でA君の家を通り過ぎようとしました。
何気なしにA君の家に目を向けると、A君の家の玄関が開いています。その家はお世辞にもキレイとは言いがたく、どちらかというとゴミ屋敷の部類。
普段目にすることのないA君の家の玄関が見えたので、興味本位で通り過ぎる間、玄関の方をじっと見ていたそうです。
ここでA君の家の玄関の構造を説明しておきます。
扉は引き戸になっていて、平均的な玄関スペースがあり、まっすぐ廊下が続いています。玄関スペースと廊下には大きめの段差があるタイプでした。
上手く説明できないのですが、小さな椅子に座ったのと同じくらいの段差があり、靴の脱ぎ履きがしやすい構造になっています。
そして段差の下にはおそらく奥行にして20㎝くらいのスペースがあったらしいです。
話を元に戻します。
父は何気なく、そして少しの興味でA君の家の前を通り過ぎながら玄関を見ていました。ぎょっとしたそうです。
半分くらい開いた引き戸の隙間から見える玄関スペース。先ほど説明した、段差の下のスペースに、A君のお母さんの顔が、アゴを下にして挟まっていました。
父が知る限り、そこに人ひとりが入れるスペースはありません。でもA君のお母さんはそこに挟まっています。
そして何を言うでもなく、無表情で、じっと父を目で追っている……
父もまた何も言わず(言えず)、目をそらすこともできないまま、足早にAの家を通り過ぎて、アパートに戻ったそうです。
話自体はこれだけで、その後父の枕元にA君のお母さんの幽霊が出た、ということも何もなかったそうです。でも父が最後に
「なんでA君のおばさん(お母さん)やってんやろうなぁ。だってな、A君のおばさん、死んだわけでもないし、その後なんかあったわけでもないねん。
別に何も変わったことなかったのに。せやからよけい気味悪くてなぁ」
と言っていて、最高に気持ち悪いお話でした。
みなさんの解釈を聞かせてもらえたら幸いです。

コメント
コメント一覧
>小さな椅子に座ったのと同じくらいの段差があり、靴の脱ぎ履きがしやすい構造
「上り框」を知らない日本人がいて「上手く説明できない」と言うことの方が怖かった。
父親も「こう言う造りのものを框(上り框)って言うんだが」と説明しなかったのか?と。
隣の子供に見られたところで、いい大人がいちいち向こうから忙しい時に挨拶なんかして来ない事も多いし。そういう時は目下のほうからこんばんは!言わな。
昔はへんなとこに収納のある家が多かったよ
「上がり框」という言葉を知らない人がいるんだあ→わかる
怖い→怖くねえよw何でもかんでも針小棒大に嘆息する体で簡単な簡単な日本語をたった一つ多く知ってるというだけのことで血の匂いを嗅いだサメみたいにわざわざまとめサイトにまで鵜の目鷹の目でやって来て大袈裟にあげつらってマウント取っていくとか痛々しくていったいどれだけ
父親と一緒にこんなん見てる方が怖いで
人間の感覚はあまりあてにならないから。
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