16/07/01
15年くらい前の夏の話。
真っ昼間の住宅街で俺はチラシ入れのバイトに励んでいた。あまりに暑いもんで休憩できるところはないかと探してると、幸い住宅街の中央にポツンと公園があった。
そこで水分補給していると黒いスーツを着た一行がぞろぞろと現れた。男も女も黒い帽子を被っていて顔はよく見えない。
こっちはくそ暑くて汗水ダラダラなのに一行は不思議なくらい涼し気だった。葬式でもあるんだろう、とその場は特に気にもせずにいた。
3時頃にようやくバイトを終えると、コンビニで買ったアイスをその公園で食べてくつろいでいると、またまた黒いスーツの一行が現れた。
さすがに気味が悪くなって耳をかたむけると「モンキー イン ザ ジャンゴー」と聞こえる。その声は輪唱され増幅されていった。
「モンキー イン ザ ジャンゴー...」
全くもって意味不明だったが、徐々に冷汗が出てきてモンキーってもしかして自分?とか変に勘繰りだしてきた。怖くなって俺は反対側から抜けて帰った。
後日その日、仮出所中だった強カン魔が俺がいた公園のトイレで変死してるニュースがあった。
オチもクソもないが実話。
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仮出所中のそいつは別件
唱和しますよ
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