時空の歪み
13/10/17
ばあちゃんの話。

10年前に亡くなった母方のばあちゃんが、25年くらい前に家に遊びにきた。当時俺は7才か8才。

ばあちゃんちは(母の実家)は富山にあって、まず東京に出てから中央線で俺の家の最寄り駅まで来るのがいつものパターンだった。

いつもは駅まで父ちゃんか母ちゃんが迎えに行くんだけど、その時はたまたま都合が悪くて駅からタクシーで家まで来た。

で、その晩にばあちゃんが持ってきてくれた鱒寿司(ますずし)を食いながら話をしてたんだけど、ばあちゃんが

「〇〇駅(家の最寄り駅)の名前変わったんだね」

と言い出した。駅の名前は昔から変わっていない。

車内アナウンスも駅のホームの表示も「〇〇△△駅」と言う名前になっていたとのこと。別に不自然な名前でもないから「ああ、変わったんだね」としか思わなかったと。

でも駅名は変わっておらず、結局その時は「勘違いだったんだよ」とそのまま話は流れて、俺もすぐに忘れてしまった。

でも数年後、俺が中学に上がる頃にそれを思い出すことになる。最寄り駅の名前が「〇〇△△駅」に改名された。

ばあちゃんに電話をかけて、その事を言ったら「不思議なこともあるんだねぇ、キツネに化かされたかしら」なんて言って笑ってた。

ばあちゃんは特に霊感があったり予知能力があったりって事はなく、これが唯一の不思議体験だったとのこと。