13/04/12
小学5年生くらい。一人で留守番をしていたら突然家の玄関が開いた。
誰か来たのかと思って玄関へ向かったら、黒いマントを深々と被った骸骨と大きな鎌。…んっ!!?玄関にはあまりにも不釣り合いな存在がたたずんでいる?なんだっけ?死神だっけ?
硬直して動けなくなる自分。瞬間、スッと鎌が振り下ろされる。ななめに体が切られ、切れた体を支えようと必死にもがいて叫んだ。
だけど体は何ともなく、痛みも徐々に和らいだので「あれ???」と不思議そうな顔をしたら、死神も「???」と首を傾げて、なんかハッ!みたいな反応を見せてあわてて外に出ていった。
どこへ行くのか気になり追いかけようとしたら睨まれてまたも硬直。死神はそのまま自分の通う小学校方面へと消えて行った。
この話しを母親に話すと寝ぼけていたんじゃないの?と笑われた。正直、自分も信じるにはあまりにも現実離れしていたから夢だと思うしかなかったんだけど、でもその翌日。
小学校からほど近いところに住むT君のお父さんが亡くなったとの知らせを受け、母は青ざめた顔で自分を見た。で、母と自分はT君家とのある共通点に気づく。
子供の頃の自分の家は対面式の長家で右側奥から2番目。T君の家も対面式の長家で右側奥から2番目。正面から見ると確かによく似た造り。つまり死神は家を間違えたってことになる。
なんだかマヌケな話なんだけど、本当にいると思うとなんか笑えない…
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水木しげる先生が独特の死神像を創作したのは評価に値するし、落語の『死神』に出て来るのは瘦せこけた老人のような姿でしたか。
シナでは幽霊が死神の役目を果たすようです。『捜神記』にある話。幽霊の存在を信じない男の家に客人があり、幽霊の存否についての議論になり、男が客を論破したところ、客は「あなたはそう言うが、私こそ幽霊ですぞ。あなたを冥界に連れに来たのだ」と言って幽霊の姿になった。男は震えあがって命乞いをする。幽霊は物分かりが良かったと見えて、近くにあなたと同じ名字・年恰好の者はいないかと尋ねるので、男は心当たりの人の宅に幽霊を連れて行った。その人が男と対面して席に着くと、幽霊は背後から巨大な杭をその人の頭に当て、巨大な槌で叩き始める。その人は「どうも頭痛がするようだ」と言っていたが、やがて死んでしまった由。
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