子供
11/11/10
子どもが3歳くらいの頃。今日はなかなか寝ないなあって夜があって、居間で

「ほらあ、早く寝ようよー絵本選んでよー」

とか言ってて、子どもがへらへらして

「やーだーもーん♪ケラケラ」

って悪ノリで手足プラプラして変なダンスしてて「困ったなー…」って、なかばあきらめ気味でぼーっと眺めてたら、突然ダンスを止めた。

石になったようにビタァッ!!って止まったから、え?って顔見たらあらぬ方向を見てた。私の斜め後ろ上あたり。

「どした?」

って言ってから3秒くらいたって、みるみる顔が崩れた。私の顔は全然見てない。

ウアアアアアア!!って号泣しながら寝室の布団に突っ込んでった。????となりながらも追いかけて、声掛けしても何も答えない。

布団を鼻の上までかぶって頭は動かさずに眼だけで部屋中ぐるぐる見てる。このあたりでやっと私も怖くなってきて、大きな声で何度も名前を呼んでみるも私を一度も見ない。あせって

「〇君!明日トミカ買ったげようか!?」

って言ってみた(この頃の鉄板。号泣してても絶対笑顔になる)。ダメだった。ぐるぐるが止まらない。

台所の塩ひっつかんできて、寝室にばっしゃばっしゃまき散らして手をパンパン!って叩いて

「出てけよ!!」

って叫んだ。適当だったけど必死だった。ふと見たら子どもと初めて目が合った。

「怖いの見たの?」

にコクン…

「もう大丈夫!ママ強いから!寝てていいよ、ママがずっと側にいるからね!」

心臓バクバクで震えてたけど、そう言うしかないよね。その夜は電気をつけたまま寝かしつけ、飲み会だった旦那には即帰ってもらった。

みんなに話すと

「子どもが小さいとそんなのよくあるあるw想像力豊かなのよねー」

って笑われちゃうけど、今思い出してもあれは絶対出たよなあって思うと同時に、寝ない子に困ってた私を助けてくれたのかなーとも思う。

あの時の、塩ふったりしてごめんなさい。