06/10/19
この話は父から聞いた話です。
父が子供のころは、学校から帰るとすぐさま川にサワガニ捕りに出掛けていたそうです。その日も一人で川に向かいサワガニ捕りに出かけました。
季節は夏でむしむししていました。最初は竿に糸を付けて、おかずのイカをくくりつけて捕まえていたのですが、暑くてがまんできなくなり、川に入りながら捕まえていました。
空も赤く染まり、そろそろ帰るかと服をきてると、おじさんが通りかかり話かけてきたそうです。
おじさんは
「ぼうず…川にはいっちまったのか…」
と言いました。父はうなづくと、おじさんは話しだしました。
「あのな、ぼうず…この川でな、よく子供が殺されたんだとよ…。」
父は驚きました。そんな話聞いた事がないとおじさんにいうと
「そりゃそうさ、おじさんが当人で、ずっと隠し通してきたからな…」
父は逃げようとしなかったそうです。私は父にその理由を聞くと、父はそのおじさんから殺気が感じられなく、穏やかな空気しかしなかったらしいです。
そのおじさんに父はこう聞いたそうです。
「おじさんはもう人を殺すことをやめたの?」
するとおじさんは
「なぜだい…」
父は
「だって、今のおじさんは恐くないよ?」
そのおじさんは自慢気にこう言いました。
「あー…子供を安心させる達人だからな、はは…」
父はとっさに逃げたそうです。
親(祖父母)にそのことを話して警察に報告しました。今でもそのおじさんは捕まってないそうです。
父は言いました、逃げきれて本当に良かったと。もし殺されていたら私は今いなかっだろう…。
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虫も殺さぬ顔してなんとやら
川に誘導してコロせばいいんだから。
川に入っちまったか、じゃあバレないだろうからコロそう、なんてのは、人をコロしたことのない人間の出まかせだ。そんな思考でコロしてたら、杜撰すぎてすぐバレて、何人もコロせない。
だいたい「よく子供が殺された」なら、殺されたと分からずとも子供の行方不明が少なからず出ているはずで、それなら大人たちが「川で遊ぶな」「入るな」と注意喚起してるはず。
それを真に受けなくて忘れてたとか、だから他の子供は川にいなかったとか、文外に想像してもいいが、まず子供がいなくなった事実がないなら、おっさんの戯言、またはその時衝動的に人をコロしたくなったってとこだろう。
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