
自分だけが怖かった話。
以前、東京の郊外に住んでいた時の話。
終電で最寄り駅に到着し、徒歩で帰宅していました。東京とは言え田舎なので、街灯も少な目、周りには誰もおらず足早に家路を進んでいました。
家まであと少しのところで、前からおばさんが歩いて来ました。
「こんな時間にどこへ?」なんて思いながらもさほど気にせずすれ違ったのですが、すれ違った瞬間おばさんが足を止めました。振り返って見るとおばさんも振り返ってこちらを見ています。
「キモッ」と思うも、とくに気にせず向き直ってそのまま歩き続けました。
2、30歩程歩いて曲がり角を曲がる瞬間に後ろをチラッと見たら、まだこちらを見ています。
「何だよキモイな」と思った瞬間、おばさんはこちらに歩いて来ました。
何か言い知れない恐怖が襲って来て、そこから徒歩で1分もしない家にダッシュで帰り、手の震えでなかなか開かない玄関の鍵と格闘中、背後からはおばさんの足音が近づいて来ます。
ようやく鍵を開け、家に入り外の様子をうかがうと、おばさんは家の横を通り過ぎて行きました。
多分自分が意識過剰なだけなんだとは思うけど、深夜の暗がりであのおばさんの行動は恐怖以外の何物でもなかったです。
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着いてくる。
後ろから追いかけられるよりはこっちから追いかけたれ!みたいな
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