09/10/19
うちの親父が子供だったころの、とある東北の田舎での昭和30年代の話。
うちの実家はすぐ近くに駅があって、線路に囲まれたとこにあるんだが、飛び込みがよくあったそうだ。
夜中に汽車の急ブレーキ音が聞こえると、またか!とばかりに周りの住民が野次馬しにいったそうだ。
いつものように急ブレーキ音で駆けつけると、下半身がちぎれた男性が苦しい痛いとうなってる。そのかたわらでどこぞのバアさんが、なんでまたバカなことした!って説教してたって。
それを見た親父は、それどころじゃないだろってゾクッときたらしい。汽車や、周りには肉片が飛び散り、凄惨な状態だったそうだ。
親父はその一回だけしか見なかったらしい。思い出すのも嫌みたいで、家族で自殺のTVのニュースを見てて、ぼそっと話した。
そんな自殺多発地域だったらしいが、特に幽霊の目撃者もいない平和な住宅地になっている。
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「下半身」とは、具体的にどの部分でしょうかね? 少々残酷な話になりますが、へそのあたりから下と言うなら、そんな所を轢断された場合、重要な臓器が破損し、その痛みとショックで、あるいは大量の出血のため、やじ馬が駆けつける頃には死亡か心肺停止状態でしょう。苦しい痛いと唸る余裕はありません。下肢の付け根当たりであれば、重要な臓器が無いので被害者は非常に苦しみますがしばらくは生存する可能性が高い。
雑誌『幽』(別の雑誌『怪』と合体して『怪と幽』になる前)に、明治時代の鉄道自殺の話が出ていました。まだ東京近郊でも今ほど鉄道網が発達していなかった頃も、夜に列車に飛び込んで死ぬ人が少なくなく、「自死しようとする者でも全くの闇夜は怖いらしく、月明かりのある時を選ぶ」とか「轢断された人が、死後しばらく生きていて事故現場から這って移動した」とかの興味深い話がありました。かなり前に読んだものなので、後者の話はひょっとしたら私の記憶違いかも知れない事をお断りしておく。
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