バッティングセンター
13/12/13
3ヶ月前、ある届け物があったため、同じ市内の中で自宅からかなり離れた場所に住んでいる知り合いの家へ行った。

届け物を届けた後、家に帰る途中でバッティングセンターを発見。野球は中学以来やってないけど、どうだろう…?と思いつつ入り、お金を払いコイン受け取る。

左打ちの自分は打てるところが限られているので、とりあえず左端の110kmの打席から1ゲームスタート。110kmで3ゲームやったが、まあ結果はお察し……。中学時代も補欠でしたからね、はい。

まあ、いくつか良い当たりも飛んだし運動になったな。そういった満足感を抱き打席を出ようとした。

ちなみに110kmの場所は出入り口が右打席の後ろにあるので左打ちの人はホームベース上を横切ってから出る形になる。

出口に向かおうと足を踏み出したその時、ホームベース上をボールが通過した。え?球数まだ残ってたの?1ゲーム25球まだ終わってないっけ?

そう考えてあわてて打席に立ち、マシーンの方を見たらマシーンの後ろに誰かいた。髪はロング、ボサボサの髪に汚い身だしなみでこっちを睨んでいる。

驚いたし、そいつがやったのか?という疑問も湧いたが同時に俺は挑発されたと思い打つ構えを見せ、睨み返した。

しばらく構えたまま、睨んでいるとやがてそいつはマシーンの陰にスッと隠れた。補欠なめんな。

ただ、必要以上の球数を投げてきたことは怖いので、受け付けのおばちゃんに相談。するとおばちゃんは言った。

「ここは私と夫の2人で経営してるのでそれはおかしいですよ。娘はいますけど、大阪でバリバリ働いてますし……」

ゾッとしたので一応マシーンの検査お願いします、と言い残し俺はバッティングセンターを出た。そして全速力で帰った。

何で俺が狙われたのか、あいつが何者なのかは分からない。もうあそこのバッティングセンターは行きたくない。