11/07/09
小学生の頃近所に、某宗教の勧誘をしている初老の女性が住んでいた。
女性の旦那は亡くなっており、10歳の娘が一人いたが少し頭が弱く、いつも同じ服を着せて勧誘に連れ歩いてた。
私はその人が苦手で、たまに道で会った時も笑みをうかべたまま、まばたきひとつしないその目が怖くて直視できなかった。
近所で不幸があるたびにその家に行って勧誘し、時には自転車が盗まれたなどの些細なことでも顔を出していたため気味悪がられたが、なぜかうちには一度も来た記憶がない。
最近になって母がその理由を教えてくれた。
「あんたね、殺されかけたんよ。あの人に。あんたがまだ赤ちゃんの時、あの人勝手にうちに上がって二階で寝てたあんたを抱いて窓から落とそうとした。突風で押し戻されたけど間一髪だったんよ」
警察に通報しようとしたが、祖母に考えすぎだと言われてやめたらしい。それ以来女性はうちに来なくなった。
私が中学に上がる頃、女性は出世したのか本部のある街へ引っ越したそうだ。
ちなみに突風が吹いた方角には、祖父が参拝道の整備工事の時に寄付した神社がある。
コメント
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あと赤ん坊を一軒家なのに2階に寝かせたままにしていた親も。
同感。
祖母は昭和によくいた世間体を重視するタイプかもしれない。救急車を呼ぶのにサイレンを鳴らさずに来てくれと言いそう。
それにそんな事件があったことを当事者である報告主に伝えてないのもどうかと思う。
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