
昔知り合いに聞いた話。
年月やら場所のことはあまりよく覚えていないが、内容はあまりにもインパクトが強すぎて今でもはっきりと覚えている。
その知り合いの名前を仮にAとします。
10年ほど前の話。当時Aは中国に出張に行っていた。悪いが場所までは覚えていない。
一年間?ほどの業務を終え、日本に帰る数日前の事。かなり仕事に余裕ができ時間を持て余していた。仕事に追われる毎日で、そういえば観光らしい観光はしていなかった。
都会へ出るには時間と金がかかりすぎるし、一緒に行くやつもいない。しょうがない、ホテルから少し離れた農村?でも見物しようと思い、歩いて出かけた。
今さらだが異国の文化に触れるのも、まあ面白いかもな、と軽い気持ちで行ってみたそうだ。
結構な距離を歩いて村へ到着。散歩していて気づいたが、村人は仕事に出ているのだろうか、人はまばらでたまに見かける程度。静かである。
ちょっと失礼かもしれないが、そこら一帯、掘っ建て小屋のようなボロボロの家だったらしい。
そのまま何とはなしにブラブラしていると、その内の一軒の小屋から何やら声が聞こえた気がして、なんとなく気になってその小屋を覗いてみた。
何やら壁一面にハンガーか何かでマネキンが吊るされているのが見える。かなりの数のマネキン。ハエが飛んでいる。
え…?人…じゃないよな?まさかな…
色々角度を変えて見てみたが、見れば見るほど生身の人間に見える。怖かったが好奇心に負けて、確かめずにはいられなくなった。
小屋に近付くほどひどい臭いがする。
中に入ってAは我が目を疑った。
いわゆるダルマ、手と足が切断されて無くなっている人間。切断された部分には汚いタオルのようなものが巻かれており、驚くことに呼吸をしている。生きてたんだ。
その人達の間には等間隔で汚いバケツが置かれており、ドス黒い何かがなみなみと入っていた。恐らく糞尿だろう、凄まじい悪臭。ハエの羽音がうるさい。
するとさらに恐ろしい事が起こる。
「たゃしゅ…け……つ」
その吊るされているうちの一人が日本語を喋った。ニュアンスでわかった。明らかに「助けて」と言おうとしている。
映画の主人公ならここで助け出すのかもしれないが、Aは完全に怖気付いてしまい、とてもじゃないがそんな勇気はなかった。
急に後ろで大声を出されて心臓が口から飛び出るぐらい驚いた。大声を上げながら振り返る。
あまりの出来事に、うしろから人が近付いていることに全く気づかなかったのだ。
あ、ヤバい、と思ったが、笑いながら中国語で話しかけられ強く肩を叩かれた。もちろん何を言っているかはわからない。
汚く日に焼けた肌、角刈り、身長はそんなに高くないが、小太りで、ガッチリとした筋肉質な体型のおっさん。太い腕には入れ墨。
笑った口元から見える3本ぐらいしかない歯は、真っ黄色を通り越して茶色がかっていた。
そして独特の体臭がしており、凄まじい臭いだったとか。
Aは怖くなり何も言わずにその場をそそくさと離れた。凄く嫌な気持ちになり、一刻も早く日本に帰りたかった。
村を離れる時、さっきのやつが追ってこないか気がきじゃなかった。
色々考えた。何をしたらあんな事になるのか?あの人達はあの後どうなるのか?まだ意識があるということは生きたまま何かに使われるのか?
そもそも本当に生きていたのか?霊的な物でも見たんじゃないのか?
そうでも思わないとかわいそうで仕方がなかった。かわいそうかもしれないが、あんな状態になってまで生きているぐらいだったら、死んだ方がよほどマシだろう。
考えれば考えるほど恐ろしいし胸糞が悪い。
Aはわずかな正義感から現地のガイドに報告をしたが、軽い感じで、関わらない方が身のためだよ~、で終わったらしい。
ちなみに、仕事で関わった中国人はみんないい人達ばかりだったから勘違いしないでほしいといっていた。
以上、Aから聞いた話でした。
投稿者:レー様
コメント
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この時点でエヘラ、エヘラしながら読んでいるアタシ
今の日本の警察が中国政府の下僕に成り下がってるのを知らんのか?
もう、50年も前、田中角栄政権に居た逆賊パヨ後藤田正春が日本を中国に売ったのだ。
中をのぞいたら死体がまだ乗っていたって話
中国の田舎って信じられないことがあるんだね
あー
だからフレンドリーな対応されたのか
なるほど
しばらく生きてたとしても感染症等で死亡
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