13/08/16
俺が小6の時にあった神隠し事件の話。今から30年以上前の話なんだけど。
俺の田舎で神隠しがあって村中大騒ぎになった。
小学2年生の女の子が、お寺の境内で他の子たちと遊んでいて、その2年生の子だけいつの間にかいなくなった。
その日の夜、警察に連絡があって、村中の大人の男が集まって大捜索が行われた。俺の親父も仕事から帰って飯も食わずに村の会館へ向かった。
母ちゃんは緊張した顔でどこかに電話してた。親父が会館から帰ってきて、「ウチに班の子供集めることになった」と言い、また出ていった。
母ちゃんが強ばった顔で全部の部屋の電気を付けて回って、しばらくして近所の子供と母親が集まってきた。
子供と言っても中学生もいたし赤ん坊もいて、俺んちが一気にパンパンになった。
田舎特有の広い12畳の3つ居間が戸を外されて、36畳のでかい部屋が出来上がり、各家から持ってきた布団が敷かれ子供らがそこに寝かされた。
部屋の隅に母親が3人座って子供らを見守っていた。俺は同級生の奴がいたからそいつの隣に布団を敷いて、しばらくそいつとヒソヒソ話をしていた。
「いなくなった子誰なんかな?」とか
「じいちゃんが神隠しやー!って鎌持って家飛び出してん」とか
ヒソヒソ話だったが、見張ってた近所の婆さんが近寄ってきて
「しゃべらんとけ!」
「子供の声はようとおる!」
ってしゃがれた声で怒られた。
その日はなかなか眠れなかったけど最後には寝た。俺の村には昔から神隠しの言い伝えがある。
数十年に一度の周期で何人も子供が一晩でいなくなる。変質者や事故などでは考えられないケースが多い。
昔から子供を数軒の家に分散し、集めて見張っていたが、見張りが一瞬目を離した隙に子供の数が半分になったという伝説もあった。
また、失踪した子供が見つかる場合もあった。村は山の麓にあるんだけど、失踪した子供が山の中腹に数人倒れているのが発見されたケースもあった。
その日も大人の男は山を捜索していたそうだ。次の日も昼夜捜索されたが遺留品一つ見つからなかった。
幸いというかその時はその女の子一人が失踪し、20年たった今も見つかっていない。
これはつい最近親父に聞いたんだけど、江戸時代の大飢饉があった時にたくさんの子供が村でランダムに間引かれ、そのあと、神隠しが始まったらしい。
はじめは起きる間隔が短く、失踪する人数も多かったが、だんだん間隔も長くなり人数も減ってきたらしい。
241:13/08/16(金)21:57:40.36ID:C8gC6MX40
大抵は人為的なものなんだよな結局
244:13/08/16(金)22:06:19.92ID:mQROBATm0
山は怖い。海も怖いけど。
知らない方が幸せなこともあるよね。
245:13/08/16(金)22:35:22.34ID:lCDqDMUX0
飢饉 間引き 神隠し
このワードからはいろいろ想像できて怖いな
間引かれた子の親仕業とか、間引かれた子供達が友達を欲しがって呼んでるとか、間引かれた子供の味を覚えてしまった山の何者か、もしくは村人の仕業とか
引用元:https://toro.5ch.net/test/read.cgi/occult/1373588806/
コメント
コメント一覧
農業で間引いた苗を捨てるようになってから。
昔は「間引い」た苗は苗で、利用価値があって使い切っていた。
つまり飢饉や天災で「間引い」た子供たちも、コロされたり捨てられたりはしてないのが事実。
飢饉や天災でも、子供の労働力が必要なくらい忙しいところってのはあって、仲買人は通常より忙しかったりした。
だいたい間引かれた子供たちは、そいつらに連れ去られてることが多い。
村や親が話をつけてる場合は、金もしくは当面の食糧が手に入るが、そのシステムを使わず山に捨てた谷に捨てた場合は、仲買人は丸儲け。
「間引き」の後に「神隠し」が起きるような地域は、そこの子どもの「質」がよかったから、味をしめた仲買人が攫いにきてる。まぁ依頼主に頼まれて、ってのもあるが。
あとはさらわれた子供が無事仲買人になるケースもあったとさ。怨みから自分の生まれ故郷を狙うんだな。
まぁどちらにしろ、大人が自分たちの命じゃなくて、本来守るべき子どもの命を犠牲にした事実は覆せない。
代償を払うのは至極当然のことだ。
誰が信じるんだ?
維新前と今を同じに考えるな。
それとも日本は2000年前からずっと今みたいな生活文化だったと思ってるのか?
教育受けてない令和キッズって恐ろしいな。
2013年の30年前は余裕で昭和だ、落ち着け。
しかもこの話の元ネタが2ちゃんに載ったのは2010年以前だ。
子供の声を聞きつけた何かに連れていかれるのか?
この話の出来事からもう数十年経過してる。
案外少子化と過疎化で村は自然消滅しているかもしれない。
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