3749970e

24/05/02
聞いたばかりの話だし、現物は自分は見てないので、まぁ昔話だと思ってくれていい。

母方の祖母は岡潘の老中の末裔だった。その関係で、祖母の実家にはどこぞかの姫が降嫁してきたことがある(古文書を地元の資料館に寄付したので、近くの人は確認できるかも)。

その姫様を狙って?河童がきたとかで、そのカッパを切りつけた時の片腕が代々伝わっている、と令和6年になって聞かされたw


で、もう処分したいんだけどどうしよう?と母を通じて聞いてきた(自分は末寺の貧乏住職)。

「きゅうりでも供えてお勤めしてもらって、畑か山に埋めるか、川に流せば」
としか言いようがない。

しかも母はそれをみたことあるらしいが、カッパの腕なんか見たことないから本物かどうかわからん、と。

まぁ「カッパ」と伝わってるが、姫の命を狙ったか不届きものか嫁ぎ先の政敵か何だろう、とうっすら思ってる。熊本や大分にはカッパの昔話が多いらしく(母談)、カッパで誤魔化したんだろう。
あるいはそういう刺客とか暗殺者をカッパとして始末したか。

だいたい弱小藩とはいえ一国の老中の親類家にカッパの腕があるなんて、地元でも話題になっておかしくないし、オカルトブームの時に調査がきてもおかしくない。
そんな世間の目から隠し続けて、しかも終活の一環として「捨てたい」。

ってことは、まぁ、人の腕。それも一種武勲とか戦利品的な感じでご先祖が取っておいたんだろう。
母イトコもそれを知ってる可能性がある。
と思ったけど、遠く離れた中部地方から、おいそれと供養に出かけて実物を見るほどの興味はない。
母の実家も母イトコも宗派違うし。

因みに母イトコの家には仏壇が二つある。身分が違う姫様用の仏壇ということだが、もしかしたら不届きものとはいえ(怨み回避もあって)一応供養のために作った「カッパ用」なんじゃないかな、とも思う。


投稿者:貧乏住職様