08/10/19
学生時代、ビル清掃のアルバイトをしていた時の話。
そこは自然に囲まれた、10階建ての施設でした。
数ヶ月後、ここに都市部から会社がごっそり移転してくるらしく、その時はまだ、施設内で働いている人は少数。
外観はボロボロだけど、非常階段だけはハイテクでした。
省エネ対策で、人間が非常階段のドアを開けると、センサーが察知して、上下2フロアのライトが点灯する。
で、一定時間動く反応がないと真っ暗(真の闇)になる仕組み。
若くてナマケ者だった私はそれを利用して、真っ暗な非常階段で身動きせずに目をつむってサボってた。
人が来たら、あたかも明かりの中で掃除をしていたかのように見せかける方法。今思うと、なんと情けない。。。
そんなある日、いつものように暗闇の中で目を閉じサボってると、ギイギイと音がする。
チキンな上に、やましい行為をしていたので、私は飛び上がるほどにびっくりしたが、階段が真っ暗なので誰もいないと安心した。
暇つぶしにメールを見ようと携帯を開いたら、目線の上の方に人が浮いていた。
私は悲鳴も出ないほどに飛び上がって(ここで非常階段のライトが点灯し明るくなる)
一目散に非常階段のドアを開けてフロアの方に逃げた。
仕事をさぼってただけに、このことは誰にも相談できず、数日後にそのバイトは辞めました。
今思うと、あれは浮いていたんじゃなくて、吊られていたんだろう。
心霊体験のなかった私の、唯一の出来事でした。
引用元:http://mimizun.com/log/2ch/occult/1228576350/
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