315: 本当にあった怖い名無し 2017/04/19(水) 18:15:29.66 ID:UtGhkWyw0
日曜の昼過ぎ、縁側に敷布団をしいて2歳の息子を胸に乗せ昼寝をしていた。
しばらく経った時、急に胸に息子以外の重みがグッとのしかかった。
(苦しいなあ。娘(4歳)が乗って来たのかなあ。それにしては重いなあ)
何故か意識が朦朧として体が動かない。目を薄っすらと開けて見ると、息子が胸にしがみついて寝ているだけだった。
(そういや娘は嫁と出掛けたよなあ。何だろうなあこれ)と考えていると。
バン!と急に縁側のガラスを叩かれた。
相変わらず体が動かないので横目でその方向を見ると、誰かがガラスにベッタリとくっついてこっちを見ていた。
ハッキリとはわからないが近所に住むAさんというおばさんのようだった。
Aさんは再びガラスをバン!と叩くと今度は
「あんた!何してんの!」と怒鳴った。そして続けて「そこをどきなさい!」バン!
「出て行きなさい!」バン!
と何度か繰り返した時、息子がビクンとし「うわあん!」と泣いて起きた。
その瞬間、頭が冴え体が軽くなった。
息子を抱えながら起き上がりパッとAさんの方を見た。
しかし、さっきまでガラスにベッタリとくっついて怒鳴っていたはずのAさんの姿が無かった。
ほんの数秒だったので不思議に思い、ガラスを開け縁側から庭に出たが誰もいない。
何か気持ち悪い体験したなあと、また縁側に戻ろうと何気なくガラスを見ると手の平の跡がクッキリと残っていた。
やっぱり来てたよな!とモヤモヤしながら縁側に座っていると、嫁と娘が帰って来た。
嫁にたった今の出来事を話したが「夢でも見てたんでしょ?」と鼻で笑われてしまった。
316: 本当にあった怖い名無し 2017/04/19(水) 18:16:30.09 ID:UtGhkWyw0
その日の夕方。4人で夕飯を食べていると玄関のインターホンが鳴った。Aさんだった。町内会の集金に来たらしい。
俺は何となく怖くて、リビングから玄関で嫁とAさんが話すのを黙って聞いていた。
Aさん「今日の昼間、一度来たんだけど誰もいなくて」
嫁「え!そうなんですか?」
Aさん「車があったからご主人いらっしゃるかと思って、インターホンを鳴らしたんだけど誰も出なくて帰ったんです」
嫁「えっと…ああ…そうだったんですね。すいませんでした」
Aさん「いえいえ、大丈夫ですよ」
(いやいや、嘘つくなよ)と聞いていると、突然大きい声で
「そうそう、ご主人に言っておいて。恐い顔の女の子が来てるわよって」
そう言うと「おやすみなさい」とさっさと帰ってしまった。
まるで俺に聞かせるかのような大きい声。
何となく事情がわかりゾッとした。
実は数日前、同僚と飲んでいる時に恐い話になった。
その時、俺は小学校の時の同級生の話をした。
Bちゃんといって、目付きが鋭くいつも怒っているような恐い顔の女の子だった。
特に虐められていたとか、そんな事はなく普通に皆んなと仲の良い女の子だったが、ある時交通事故で亡くなった。
その葬式に出た時に、同級生の誰かが「Bちゃんの慰霊写真の顔が恐い」と言い出した。
確かに白黒の写真は、いつも以上に目付きが鋭く恐い顔だった。
俺も同級生に合わせ「めちゃくちゃ恐いな」と言った瞬間耳元で「こわくないよ」とBちゃんの声が聞こえた。そんな話をした。
ああ、Bちゃんが怒って来てるんだと思い直ぐに「ごめんなさい。ごめんなさい」と謝った。
その後は特に変わった事はなかったが、何となくAさんに会うのが怖くなってしまった。
ちなみに後日、嫁がAさんに縁側での出来事を聞いたが、昼間はインターホン鳴らしても出ないから本当に直ぐ帰ったとか。おまけに「勝手に庭に入らないわよ」と笑われたらしい。
嫁は「絶対に夢」と言うが、俺はAさんが嘘を付いてるようにしか思えなくて何だか釈然としないまま今もいる。
引用元:http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/occult/1491436704/
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うちの雛人形は姉のためのもので、次姉と自分のものではない(長子教の家)。
多分そのせいで雛人形を飾るのもしまうのも(スチール製9段)次姉と自分が命令されていた。
そんな雛人形だから、たいした思い入れがあるわけもない自分たちは、ある年雛人形を出す日(うちの地域は立春)「うちのお雛様は、お着物はともかく顔は普通だよね(嫌いじゃないけど)」と言う会話をした。
今からだと60年近く前の雛人形には珍しく、雛人形のために職人が織った西陣のお召しだと、祖母から聞いたからなんだが(昔の雛人形の着物は人間用の着物の端切れが多かった)。
雛人形が本来の目的通り「人型の身代わり」だったなら、感情ってか人格があったのかもしれない。
その日の夜、次姉と自分は夢にうなされた。
男雛(俗に言うお内裏さま)がものすごい怖い顔で「お雛様の顔は…(覚えてない)着物だけじゃなくて顔も…(覚えてない)」と延々言ってる夢。
朝起きて、とりあえず怒らせたのか?と思ったので祖父に相談して、学校行く前に雛人形に謝った。
因みに我が家、幼くして無くなった女の子の雛人形一式を預かっている。その雛人形を「寂しいだろうし虫干ししないと」と祖母と母が言って、数年飾ったことがある。
その間、雛人形の時期は母親と祖母の体に不調があり、夢見は知らないが寝不足が続き、嫁姑戦争も起きた。
そんな雛人形だが、姉が跡を取らず、結婚もせず、我が家のお荷物になってからは大人しい。私の娘の雛人形だけを出しても、一緒に飾っても、何もない。
まぁ気のせいだったんだと思うが、子供の頃から猿山の女王様だった姉の運気が下がると一緒に雛人形の影響もなくなったのが、おかしかった。
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