
01/06/20
小学校の時の話。
小学校の下校途中で、仲間と騒ぎながら信号待ちをしていると、1人が側溝のコンクリートのフタの間に覗く100円玉を見つけた。
フタはとても持ち上がらなかったが意地でも取りたくなって、四車線隔てた向こう側の下水溝から侵入を試みた。
泥だらけになりながらさまよったが結局100円玉は見つからず、かわりに発見した汚らしい包みを拾って外に出た。
相当古そうなそれは、破いてみるとチョコレートだった。
ははあ、バレンタインのチョコが相手に捨てられたんだな、と一同察知してもう一度下水に流そうとすると、腐ったチョコの裏から手紙が出てきた。
ウワー カワイソウと思いながらも興味本意で読んでみると、心臓を掴まれたような寒気が襲ってきた。
「赤い目をした人へ 赤い手をした人へ」
おもわず下水溝の奥の方へ波きりの要領でチョコごとブン投げて全員逃げた。
後から考えてみると絶対変な文面とも言えない気がするが、その時はもうホントに怖くて気味が悪かった。
しばらくチョコ食えんかった・・・・
引用元:http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1497936493/
コメント
コメント一覧
それで、チョコレートの包みが出て来たのはいいが、100円玉はどうなった? それだけが引っ掛かりました。
落ちていた100円玉と言う設定で、手塚治虫先生の『ブッキラによろしく!』の一挿話「呪いの100円玉」を思い出しました。男児が雨の中で100円玉を側溝に落としてしまったために電車に乗れず、雨に打たれて肺炎になって死ぬ。死に際に彼は落とした100円玉を呪い、その100円硬貨には「金の精」が取り付いて……となって一波乱起きる話。出だしは救いが無いが、ハッピーエンドで終わるのが幸いです。終わり良ければ総て良し(シェイクスピア)。
コメントする