カカシ

09/09/04
うちの祖父母の田舎には、ヘキタという言葉がある。 
ヘキタじゃあるまいに… 
ヘキタでもそんなことしない… 
そう言う風に使う。 
祖父母に聞くと「バカ、アホ、みたいな意味」だそうだ。 
私の知り合いが民俗学を学んでいて、その話をしたら、 
ヘキタに興味をもったみたいで、調べてくれた。 
すると、昔々、干ばつやら水害やらで村の生活が苦しいとき、 
部落の人や村八分の人から一人選んで、死ぬまで棒で殴り、 
死体を祠に捧げて神に怒りを鎮めてもらう風習があったという。 
その時の生け贄のことをヘキタと言ったそうだ。 
ヘキタになると、それが男でも女でも容赦なく暴力をふるわれ、 
徹底的に痛めつけられたらしい。 
狭い村社会のストレスのはけ口でもあったみたいだ。 


引用元:https://anchorage.5ch.net/test/read.cgi/occult/1251552150/