07/05/07
宇都宮事件
昭和59年3月29日、栃木県警宇都宮署は宇都宮市にある精神病院
医療法人報徳会「宇都宮病院」の職員等5人を傷害容疑で逮捕した。
同病院は同月14日、看護職員等による患者へのリンチ
不正入院無資格診療行為その他の疑いで家宅捜査を受けていた。
宇都宮署の取り調べで、同病院では3年間で200人以上の患者の不審死が判明。
その内、2件の死亡事件で職員5人が関わっていたとした。
その内の1件は、アルコール中毒との診断で入院していたAさん(当時35歳)で
入院から4ヵ月後の昭和58年12月30日、見舞いに来た知人に
「こんな酷い病院は無い。退院させて欲しい」と訴えた。
これを聞いていた看護職員は見舞い客が帰ったあと
古参患者と共謀でAさんに殴る蹴るのリンチを加えて
同日夜死亡させた。病院側はAさんの家族に「容体が急変した」と偽り遺体を引き取らせた。
警察は、今回の逮捕でAさんを埋葬(土葬)した遺体を掘り起こして事実を突き止めた。
だが、これは同病院で多発していたリンチ事件の氷山の一角にしか過ぎなかった。
また、このリンチ事件以外に乱診、無資格診療も多数発覚した。
その結果、4月25日院長の石川文之助が逮捕された。
同病院の医師は事実上、院長である石川だけで、
その他は医療資格の無い看護士や古参患者に医療行為をさせていた。
一方、ベット数は920床に対して948人が入院していたから
到底院長だけでは回診は出来なかった。
さらに石川は、特異な患者が入院すると「あの患者の脳は必ず貰え」と職員に命じ
その患者が死亡すると看護士や看護人に脳を採取するための執刀を命じていた
採取した脳は東大医学部へ研究材料として提供していた。
入院中の古参患者に他の患者の脳波や心電図検査を2393回、
29人の看護人に注射や点滴を624回、
無資格の準看護士に416回のレントゲン検査をさせていた。
同病院では「作業療法」と称して入院患者に石川の同族企業に連れて行き酷使したり
病院の裏にある畑で農作業をさせていた。収穫した作物は全て病院職員に転売していた。
判決
院長に懲役1年の実刑(後に控訴)
傷害致死等に問われていた職員4人は懲役4年~1年6ヶ月・執行猶予3年の有罪
宇都宮病院に県が戒告処分
なお、事件後に病院に「うちの家族を入院させたい」という問い合わせが殺到。
921:07/05/07(月) 23:16:22 ID:QfddT/Wx0
オチに笑ってしまった自分が後味悪い!
引用元:https://hobby7.5ch.net/test/read.cgi/occult/1136821802/
コメント
コメント一覧
これは投稿者の創作か否か分かりませんが、社会の現実を考えれば事実でも不思議ではありません。
「らい予防法」と言うのがありました。らい病とはハンセン病の古い呼び名です。この病気にかかると患者はひどい形相になり、そのため戦前から予防法が制定されて患者は強制的に専門の収容施設・病院に隔離されました。戦後になって人権無視の悪法だと批判が高まり、20世紀末に廃止、しかしその後も政府や関係官庁などが患者に対して謝罪声明を出すなど後を引きました。
しかしねえ……。こういう場合はたいてい政府が悪い、権力者が悪いとなりがちですが、国民には責任はないのかね? そもそもなぜ「らい予防法」が制定されたのか? 戦前は国民の権利や発言が制限されていたとは言いますが、北〇鮮でもあるまいし、政治家もある程度は国民の声を汲み取らなければならなかった。らい病患者の蔓延は国民の生活にかかわる事なので、国民の方から政府や官庁に「らい病患者を野放しにしておくな」という世論が向けられ、政治家たちも無視できなくてらい予防法を制定したというのが事実に近いと私は思っています。
まあ、野党や左翼は与党や政府を叩くのに好都合だからと、もっぱら権力側を悪者扱いしたのだろうが、国民も知らぬ顔の半兵衛で済まされる問題ではない。精神病者の扱いについても同様でしょう。
なお蛇足ですが、ハンセン病の感染力は驚くほど弱く、先進国の成人であれば患者と密に接したとしても感染・発病の恐れはありません。スレ違い長文コメント失礼しました。
昭和59年で土葬の場所があった。
定員オーバーの28人はどうやって収容されてたのか。
脳が摘出されて東大医学部行きって…
うちの家族を入院させたいって身内。
驚くポイントが多いわ。
昭和54年のこの市の田舎エリアでは土葬あった。
定員オーバー分は、一つのベッドに2-3人寝かせて問題なし。
事件発覚のきっかけになった健常者(精神病と間違われて入院した)が書いた内情は読んだけれど恐ろしかった。
共用風呂の様子、リンチと女性患者への性的虐待の内容はトラウマもの。
なお、この院長はその後もいろいろやらかしている。。
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