怖い

296: 本当にあった怖い名無し 2010/08/16(月) 22:27:44 ID:T88VvPws0
小学生の頃の話。 
自分で言うのもなんだけど、結構ボンクラな性格してて 
ボーっとしてるというか、すぐに自分の世界に入っちゃって 
よく遠足中にはぐれたり、授業中に先生の呼ぶ声で我に帰るとか 
頻繁にあったんだ。 

ま、それで、小学校の1年か、2年くらいの頃なんだけど 
科学博物館みたいなところに、遠足に行った時のこと。 
例によって、みんなとはぐれてしまったわけだ。 
夢中になって、展示物を見てたら、周りに誰もいなくなっててさ。 

展示物の説明をするためのガイドさんとか、他のクラスの児童とか 
そこかしこに居たはずなのに、人っ子一人居ないかのように 
館内も静まり返ってる。正直、パニックになって、その場で泣いてると 
少し離れた場所から、「おーい」という男の声が聞こえてきた。 
担任の先生は女の人だし、声にも聞きおぼえなかったけど 
純粋に人がいたことがうれしくて、そっちの方に進んでいった。 

「こっちだよ、こっち」  
曲がり角のところで、手だけが突き出て来てて、手招きしている。 
そこめがけて、走りながら、角を曲がると 
「きゃあ」と、驚いた声。 
顔をあげると、担当の先生だった。どうやら、俺を探して 
あちこちと動いていたらしい。 

その割には、館内に人の気配がしなかったし 
道案内?してくれた男が誰だったかも謎のまんま。 
そもそも角を曲がったところには、先生以外誰もいなかったし。 
そんな、ちょっと不思議な体験。 


引用元:http://toki.2ch.net/test/read.cgi/occult/1280578309/