怪しい男

601:本当にあった怖い名無し:2006/04/08(土) 00:33:33 ID:arli94dF0
 私の親友がひとり暮らしをしていた頃の話。 
 彼女といつもの長話をしてたのですが、いいかげん切ろうと思い、 
「じゃあね、また!」と言いました。 
 そしたら彼女も「じゃあね~」と返してきたのですがそのあと… 

 「ばいば~い」 

 …太い男の声でした。なんか不気味なものを感じ、思わず悪寒。 
 しかし、彼女には当時彼氏がいたので、 
ふたりで同じ部屋に今いるんだなと思ったのです。 
 後日、彼女に会ってご飯を食べていたとき、ふざけて 
「この間の電話、近くに彼氏いたでしょ?」と、振ったら彼女、 
「ううん。あたしひとりだったよ」 

…え゛?「ホントに?部屋に彼いたんでしょ?実は」 
 そしたら彼女、真顔で言うのです。 
「いないよ。あのとき部屋には、あたし以外誰もいなかった」 
 さらに困惑気味に、 
「なになに~?なんでそんなこと聞くのよ! 
なんか聞こえたの?気持ち悪いこと言わないでよ!」 
  
 「いや、別に。何でもない。気にしないで!」 
…って答えといたんですけど…今考えると…やっぱ怖いっス。 
 彼女のすぐ隣、しかも彼女の受話器に、彼女の唇におのれの唇を寄せて、 
「ばいば~い」って言った見えない男が…。 

ちなみに彼女、現在はそこを出て実家で暮らしています。 
私は未だに、この話を彼女に言うことができません…。 


引用元:http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1143802282/