月、夜

13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 18:23:51.90 ID:HsUpbwWO0
よく通る道に花が手向けられている電信柱があり、 
通る度に供えられた花の種類が変わっていたので 
よほど大切な人を亡くしたんだろうなと気になって見ていた。 

ある時、その電信柱の前を通ったらその花が荒らされていた。 
次の日通ると花は綺麗に新しくなっている。 

その日の夕方に通るとまた花が荒らされていた。 
その後荒らされる→新しい花→また荒らされるというのが暫く続いた。 

猫や鳥にやられたのかな?と思いつつ通り過ぎていたが、 
ある日偶然にもその花を荒らしている最中の人を発見。 

俺はとっさに車を降り、 
「何してるんですか!」と咎めた。 
するとこちらを向いた40~50代位の女性に女性が 
「○○ちゃんを返して~」と号泣。 

虚をつかれうろたえながら彼女を宥めつつ話しを聞くと、 
彼女は娘さんをここで亡くした。 

娘さんは歩いていて、車に突っ込まれた。 
運転していた男性もこの電信柱にぶつかった衝撃で亡くなった。 

この花は加害者の男性の家族が供えている。 
その花を見る度に娘を思い出してしまい、いたたまれなくなって 
花を荒らすようになってしまった。 
といった感じでした。 

「もうこんな事はしませんから・・・」 
と泣きながらふらふら帰っていく彼女を見て 
やるせない気持ちになり暫くそこに立ち尽くしてしまいました。 


引用元:https://hobby7.5ch.net/test/read.cgi/occult/1141777021/