865: 本当にあった怖い名無し:2009/03/01(日) 14:42:29 ID:8CRWGj5z0
動植物系の話題2件。
まずは動物編。
昔は、犬に服を着せてる飼い主なんてアホだと思ってた。
でも、ある時、ああいう種類の室内犬は、外出させる際には服を着せないといけないんだと知った。
ふつうの獣の毛は、表面に見えている人間の髪の毛みたいな太さの毛と
その下に生えてる保温用の綿毛のような細いうぶ毛との二重構造になっているが、
愛玩用に美しい毛並みを追求して品種改良された座敷犬の一部は
長い毛足の愛らしい表毛を持つ代わりに、本来あるべき保温用のうぶ毛が無いんだそうな。
だから、室外へ出すときは服を着せないと、人間を裸で放り出すのと同じで体温調節できない。
ほかにも、血統書付き血統書付きって犬や猫を飼ってる奴はなんでそんなにこだわるのかと思ってたら、
単なるブランドの誇示目的ではなくて(よく理解もせず飼ってる奴にはそういうのも多いが…)、
きちんと血統書で父母や祖父母の品種のデータがはっきりしてる個体じゃないと、
現代のペット用動物は、人間が見て「かわいい」と思う姿なら
本来の野生動物の性能から言えば奇形として淘汰されるべき遺伝子でも故意に量産しているので
繁殖のときに不用意にどの品種でも掛け合わせてしまえば
親の代では保因者であってもぎりぎりへテロで表面上は現れてなかった致命的な欠陥が
劣性ホモとして子に発現してしまう危険があるらしい。
特に、「これ犬か?」ってくらい元の狼っぽい体つきとはかけ離れてしまってる愛玩犬は
交尾させていい相手はこの品種だけ、とか、ごく少数に限られてるそうだ。
なんか、人間のエゴで生命を弄んでいて、
そのくせ飼ってる奴は「犬、大好き♪ この子はペットじゃないわ、私の家族よ」
なんてスカした顔で言ってるのかと思うと、
勘違い溺愛で服着せたり虚栄心を満たすための血統書だと思ってた頃より尚さら嫌ぁ~な気持ちになった。
866: 本当にあった怖い名無し:2009/03/01(日) 14:43:30 ID:8CRWGj5z0
次に、植物編。
小学校のころ中庭に植わっていた蔓バラはむせ返るぐらいものすごく甘い匂いだったし
香水にもローズ系っていう確立したジャンルがあるくらい特徴的な香りのはずなのに
花屋に売ってるバラはなんで無臭に近いくらいほとんど匂いがしないんだろう?と思っていたら、
これも品種改良のせいだったらしい。
そもそも花の甘い香りや蜜っていうのは受粉のための虫を呼び寄せるためのもので、
そういう成熟のための機能があると、果実のための途中過程でしかない花は早く枯れやすく、
生殖機能をなくしてしまえば、匂いの魅力は無くなるが、花自体は長持ちするらしい。
園芸用に植えて長く季節の移り変わりを楽しむ種類と違って、花屋に出荷する切り花は
匂いなんかどうでもよく(むしろ飾る場所によっては、匂いがキツすぎる物は嫌われる)
もちろん実をつける必要もさらさら無くて、見た目さえ華やかに長持ちしてくれればそれでいい。
…なんつーか、子供産めない体にされて着飾らされてる「格子窓の女たち」を連想したよ。
867: 本当にあった怖い名無し:2009/03/01(日) 14:44:22 ID:8CRWGj5z0
もともと自分は、切り花を花瓶に飾ること自体が好きじゃない。
根から栄養をとって生きてる物を、刈り取ってきてまで所有物にせずに、そのまま眺めて愛でてればいいだろ、と。
なんとなく、栄養摂取源である口とをつなぐ首を斬り落とし、サモトラケのニケのような状態にした乙女の肢体を
頸動脈に血液循環装置でもつないで延命させながら
「おぉ~、美しい」と言って眺めてる変態野郎みたいなのが連想される。
だから、TVでフラワーアレンジメントの先生とかが「こんなにも綺麗に活けてもらって花たちが嬉しそう♪」
なんて言ってるのを聞くと胸糞が悪くなるし(料理の先生の「まぁ、立派な旬の素材!
お魚さんも美味しく料理して欲しいと私に言ってるわ」みたいなのも同様)、
「世界に一つだけの花」の歌もしらじらしく感じる。(バケツの中で誇らしげに胸を張っている~のくだり。
ちなみに、個人的には、植物こそナンバー1を争って
シビアで熾烈な生存競争に明け暮れているだろうがよ、と思う。
それぞれ隣より一枚でも上に枝葉を広げようと躍起になって、
敗北は十分な光が得られず枯れることを意味する。)
別に花を摘むなとまで言う気はないけどさ、自分勝手な投影の解釈をさも花の代弁のように語らずに
もうちょっと命に対して謙虚な態度をとったらどうなんだ、って思いが腹の中でくすぶって落ち着かない。
花も、人間様に刈られて「わぁ、きれー」と言われるために生まれてきたんじゃなくて、
受粉して実をつけて子孫を宿していくために咲いたんだろうに。
868: 本当にあった怖い名無し:2009/03/01(日) 14:58:50 ID:H28iLjIh0
>>867
人間に保護してもらって繁殖しようという戦略なんだよ。
長い歴史の中で、地味な雑草は絶滅してたりしてるんだろうし。
ライ麦のなりたちなんかすごいよ、元々は小麦畑に生える雑草だったのが
麦が保護されているのをうらやましがって、あの形態にまで進化した。
しかも喰えるようにまで成った。生物はすごいしたたか。
870: 本当にあった怖い名無し:2009/03/01(日) 15:05:34 ID:2HGWrCUB0
>>868
思わずウィキペ見てしまった
おもしれー
ライムギ
栽培化の起源は次のように考えられている。もともとコムギ畑の雑草であったものが、コムギに似た姿の個体が除草を免れ、そこから繁殖した個体の中から、さらにコムギに似た個体が除草を逃れ。
といったことが繰り返され、よりコムギに似た姿へと進化(意図しない人為選択)した。
さらに環境の劣悪な畑ではコムギが絶えてライムギが残り、穀物として利用されるようになったというものである。
同じような経緯で栽培作物となったエンバクとともに、
本来の作物の栽培の過程で栽培化されるようになった植物として二次作物と呼ばれる。
引用元:http://ja.wikipedia.org/wiki/ライムギ
引用元:https://anchorage.5ch.net/test/read.cgi/occult/1233731058/
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イヌ科は、集団になって獲物を追いかけ続け、獲物の動物が力尽きた所を襲う戦法が主です。だから獲物に存在を知られてもかまわない。それどころか、彼らは集団を作るので仲間を識別する必要があり、そのため発達した嗅覚を利用するので体臭が強くなりました。
昔の犬はほとんど屋外で飼われていたため、体臭は余り問題になりませんでした。だが室内犬が普及するにつれ、それでは困るので品種改良が行なわれ、無臭の室内犬が作られた。人間が飼うのには都合がいいのですが、犬としては異常な状態と知るべきでしょう。
本コメ>868
小麦や稲など禾本科の植物は、もともと成熟すると種(たね。人間が食用にする部分)がばらばらと地上に落ちる生態だったそうです。植物は種を広く撒いて仲間を増やすものですからね。しかし人間が栽培するようになると、成熟しても種が落ちないままのものになりました。人間がそのような利用しやすい変種を選択したとも言えるが、植物側も適応して、人間に育ててもらいやすいようにそんな生態を獲得した可能性もあります。
ただの品種改良じゃん。
遺伝子操作の実例はホタルの発光をするネズミ。
早く滅亡します様に………(。-人-。)
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