
232: 本当にあった怖い名無し:2011/12/19(月) 07:49:12.27 ID:eofu93i+0
盛り上がってる所だけどツマミとしてでも投下していいかな
もう20年以上前、俺がまだ小学校3、4年くらいだった時の事。
当時沖縄に別荘を持ってて(と言っても狭いボロ家)夏休みになると2週間くらい家族とそこで過ごしてた。
俺は毎日暗くなるまで近所の海で貝や海硝子を取るのが大好きだった。
そんな旅行も半ばくらいになって来た時の事。
そろそろ暗くなって来たからぼちぼち帰ろうとまだ貝を拾いながら海沿いを歩いてた時。
砂浜にアシカ(アザラシ?)が一匹いた。
勿論そんなもん今まで見た事無いし、そんなもんが出るなんて聞いた事も無い。
夕焼け混じりの夜空をバックにしたそれはオバケ見たいで、逃げようかな…と後ずさっていたら、
突然アシカがぺたーっとうつ伏せに寝ころび始めたかと思うとパカッ!って背中が開いて、
そこから板尾創路そっくりの細身の真白いオッサンが全裸でにゅっと立ち上がって出て来た
233: 本当にあった怖い名無し:2011/12/19(月) 07:51:03.61 ID:eofu93i+0
え!?着ぐるみ!?ヤバイやつ!?と思ってぎょっとしてたらこっちに気づいて顔を向けた。
そしたらこっちに手招きして来て、ゆっくり口を開くと
「こんばんは、よk―――ば、…おはn―――しよ―――…」
良ければお話しよう、と言いたかったみたいだけど
時折ザザーッとノイズがかった様な音が出て聞こえづらい。
声自体はアニメとかに出て来るイケメン声の声優さんの様な綺麗な声だった。
で、アシカ板尾と一緒に聞きとり辛いながらいろんな話をしたんだが、
板尾は人間ではない、(はっきり言わなかったがそう思わせる様な発言を多々した)
昔は少し遠い所で暮らしてたけど環境が悪くなって出て行った。
群れで暮らしてたけど止む負えない事情で(それは教えてくれなかった)離れてしまった。
そう言う話を一方的にすると共に板尾は号泣し始めた。
「おじさんは見た目は海洋生物だけど心はミジンコなんだよ」みたいな訳解らん事まで言い始めた。
でも物腰は穏やかで子供好きと言う感じの良い人だったんで結局そのまま傍に居た。
234: 本当にあった怖い名無し:2011/12/19(月) 07:52:43.31 ID:eofu93i+0
段々可哀想になって来て、持ってたバケツ一杯の貝や海硝子をあげようとしたけど丁寧に断られ、
逆にそういうのが好きなら、とアシカの着ぐるみ?の中から
小粒のキラキラした宝石や金銀鉄の様なものをくれた。
板尾は元は君達が海に落としたものだと思うって言ってたから
今思えば人が落としたアクセサリーや金具の一部?だったのかも知れん。
結局その後は暗くなって来たから帰った方が良いって言われてそのまま帰ったと言うだけの話で、
その後あのおじさんを探したけどやっぱり居なかった。
確かグリコキャラメル一つ添えて「元気出してね。きっと良い事あるよ。」
みたいなボトルメール書いただけで、その後は毎年来ても特に何も無かった。
でも本当に板尾クリソツで、あれは板尾だったんじゃないかと思う事も時々あるんだけど
それでは説明が付かない事も多かったんでやっぱり妖怪の類だったんじゃないかな。
236: 本当にあった怖い名無し:2011/12/19(月) 08:03:04.60 ID:rt1Ejl29I
>>234
なんか本当に不条理系コントみてーだな。
引用元:http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1330705681/
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セルキー
あざらしから人間の姿に変身する神話上の種族。
ふだんは海中で生活しているが、陸にあがるときは「あざらしの皮」を脱いで人間と化すると言われている。
男のセルキーはハンサムとされる。
まあ、板尾も130Rの頃は相方がほんこんだったからかハンサム扱いだったしな…
どこの国の話か忘れたが子供のころ読んだ外国の昔話で似たような話があった。
その話ではアザラシの中身は美少女で、目撃した男が皮を盗んで家に持って帰る。
男は海に戻れなくなった彼女を家に連れて帰り嫁にして子供も生まれるが
彼女は皮を探し出して海に帰ってしまうという、日本の天女の羽衣みたいな話だった。
正にその話がセルキーの伝承です
話はいくつかありますが大抵は女性のセルキーの皮を隠して嫁にしますが最後は皮を見つけて海に帰ってしまいます
這い這いして移動するならアザラシ
アシカとオットセイの区別はマジわからん。
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