三途の川

243: 本当にあった怖い名無し:2011/07/06(水) 02:15:53.47 ID:Ocnfqx1R0
母は幼い頃両親を亡くしていて、だから私からすれば祖母になるそのひととは面識はない 
母の母親の臨終の際には姉弟が集まって、とりとめもない話をして過ごしていたそうで、 
昔の話だから病院などへは行かず、家で最期を見守っていたそうだ 

元々明るい家系だから、しんみりすることもなく過ごしていたら、突然寝床の母が目を覚まして 
「あんたらがうるさくするから戻ってきてしまった、向こう岸にお稚児さんがぎょうさんおって 
楽しそうやったのに……」 
と言ったそうだ。 
そうしてしばらくしてから母親は亡くなったらしい。 

叔父が亡くなったときは病院で、朝までに亡くなるのはわかってたから、叔母が手を握って
私たちはそれを黙って見守るような感じになった。 

もう薬が聞いて意識が朦朧としているはずの叔父が「手を離さんでくれ、落ちる、落ちる」と 
言うのが聞こえて、叔母がどこにいるのか、何をしてるのか訊ねたら 
船に乗ってゆっくりゆっくり川を渡ってると言った。ゆっくり、ゆっくり渡るけど、落ちたら戻れない 
から離さないでくれ、怖い怖い、と叔父は言ってて、
叔母は「釣りが好きだったからそういう夢を見てるんだろう」と言ってたけども、
母と俺は三途の川を渡ってたんだろうと、そういうことにしようと話し合った。 

という臨終のコネタ 


引用元:http://hobby7.5ch.net/test/read.cgi/occult/1152269321