学校、教室、机

306 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/10/26 07:00
現国教師Fが授業の空き時間に聞かせてくれた話 

 朝、F(当時14歳)が教室に入ると、Fの友人 
 『Tくん』の机の上に花瓶が置かれ、花がいけてあった。 
 俗に言う「亡くなりました」のサインだ。 
 当時そういうイジメが流行っていた時世もあり、加えて 
 Tは死んでいるはずもない。たった今Fとともに登校してきたのだから。 

 激怒したFとTは花瓶をゴミ箱に放り投げ、花を踏みにじり 
 怒声をあげて犯人探しを始めた。 
 10分ばかりが過ぎ、ちらほら増えてきたクラスメート達も 
 状況に戸惑うばかりで、教室は混乱する一方。 
 そこに担任教師が入ってきた。 

「えー、とても悲しいお知らせがあります。席についてください。 
 …Kちゃんが、交通事故に巻き込まれて、今朝方亡くなられました」 

 FとTは一瞬何を言っているのか理解できなかった。 
 あの花はKちゃんに捧げられたものだった。KはTのもう一つ前である。 
 つまり、担任が机を間違えたのだ。 
 では何故皆Kが死んだ事を知らなかったのか? 
 実は、Tが連絡網を回し忘れていたのであった。 

 そんなことは露とも知らず、先生は気が付いたようにこう言った 


 「ここにおいてあった花は、どこですか?」 



307 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/10/26 07:04
 ちなみに花はKが育てていたクラス花壇から一輪失敬したものであった。 

 私はこの話を聞いたときよりも、その後の 
 「でもねぇ、Kちゃんが死んだ本当の理由って自殺だったんだってさ。 
  塾で『お葬式イジメ』やられたんだってよ」 
 という余談を聞いたときのほうが後味が悪かった。 



308 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/10/26 10:08
>306 
うっわ、実に後味悪い・・・秀作。 



309 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/10/26 14:53
そのF先生って私と同じ世代かも。30代後半? 
確かに子供の頃葬式イジメが流行ったなぁ。 

しかしTってクラスメートが死んだという電話をもらったのに 
連絡網も回さず忘れ惚けていたのか。 
それも後味悪い・・・ 


引用元:https://hobby4.5ch.net/test/read.cgi/occult/1064820734/