
274 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/06/22 11:06
オカルトではないが、心底からの冷や汗・・・
高校のとき、市内で当時まだ行ったことない港湾地域を自転車で散策した。
夕方も過ぎ、日もそろそろ落ちようというところ。
一つ一つの道の直線距離は長いのだが、両脇を5mほどのコンクリの壁に挟まれ、
複雑な経路になっている、異様なところであった。
適当に奥へ奥へ行くほどに自分の位置が分からなくなった。自分の向いている方角も分からなくなった。
初めはそれが楽しくもあったのだが・・・。
街灯がないので周りがミルミル闇に囲まれてきた。知覚できるものがわずかな風の音だけになった。
「早く帰らねば!」
少し焦った私は半ばやけになって、闇に支配された空間のなかで前後不覚になりながら
自転車を立ちこぎし、猛スピードで疾走した。
5分ほどシャカリキにこぎ続けたろうか・・・。まったくどこを走っているのか分からない。
次第に足が疲労で引きつってくる。「もう限界だ・・・ハァハァ」
力いっぱい急ブレーキを掛け、その場で倒れるように自転車から降りた。
自分の呼吸と激しい鼓動から回復しようとその場に中腰になった。
あたり一面真っ暗である。やがて、ひたひたと優しい音がするのに気付いた。
私は足元を見ていた。動悸が次第に収まり、闇にも目が慣れてきた。
私は私の足元が時折キラキラ光ることに気が付いた。
そのとき、私の動悸は一瞬にして納まった。
なんと、私のつま先の1cm先は海面であった。
港の突出したその先端に来ていたのだ。
守護霊というものなのだろうか、感謝の先もわからなかったが、私は手をあわせ、天に感謝した。
引用元:https://curry.5ch.net/test/read.cgi/occult/1023599400/
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大きな破片が容赦なく降り注いだ
私の血の匂いをかぎつけたのか、人食い鮫が襲いかかってきた
何匹も何匹も襲来して私の肉を奪い合った
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