部屋

278: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/06/22 12:27
今は反省してるちと?怖い話 

全くお気楽な学生だったころ。 
新しい彼女ができて、長年付き合った彼女と別れたのだが、そのうち、元彼女の悲しむ姿を放っておけず、 
最低なことに、元彼女の部屋にズルズルと連泊していた。夏。 
私は祝祭日や年中行事といったものに全く疎い人間である。 
ある夏の夜、元彼女は既にスヤスヤと就寝していた。 

私は彼女に気も使うことなく、午前3~4時ごろだろうか、彼女はさぞまぶしいだろうに、 
電気を煌々とつけたまま、元彼女のノートPCでパチパチとチャットを楽しんでいた。 
冷房が快適でとても過ごしやすい部屋だったが、なぜだかとても重苦しい気分が私を圧迫し始めた。 
「さて、眠気かな」とも思ったが、重苦しい空気は物凄い勢いでより強く私を包み込もうとするように感じられた。 
広めの6畳の部屋に私と元彼女しかいないはずなのだが、なぜだか大勢の人が沢山いるような、 
とても騒がしい、そして私を攻撃し押しつぶそうとするような雰囲気の空気が部屋中に充満してきて、目の前の空間が歪むような感覚を覚えた。 
「なんだこの感覚は、尋常じゃない」と思った。「いや、俺はだいぶ参ってるらしい」。 
裸にしたコタツの机においたノートのキーに手を置いたまま、私は 
押しつぶされそうな感覚に「もう我慢の限界だ!!」と思ったそのとき、 
右斜め前に、口を外側にあけて逆さまにひっくり返して放置してあったダンボールが
「ボン!ボン!ドカン!ドカン!」と鳴り始めたではないか。



283: つづき 02/06/22 13:16
ちょうど、ダンボールをパンチしたり思いっきり蹴飛ばすとそんな音がでるだろう音。 
いまでは、私がそのときどんな表情をしたのか、どんな反応をしたのかよくは憶えていないが、とにかくしこたま驚いた。 
音源でありそなダンボールは微動だにしないのに、音がする、それも私を驚かせた。
そして、私を圧迫し押さえ込もうとする空気は最高潮に達してきた。 
私は「うわーーーー」と叫んで眠りこけているその元彼女を揺すり起こした。 
元彼女「・・・ぅぅなに?・・・どしたの?ムニャムニャ・・・ぁれ?んー、なんでこんなにいっぱい人がいるの?」と寝ぼけまなこで元彼女はいった。 
「ええ!?どこに?え?だれが?ぁぁぁぁあああぅぅぅわぁぁぁー!!」といって、
私は元彼女が被っていたタオルケットを剥ぎ取り、頭からすっぽり被りこんでベッドで丸くなって震えた。 
サークルでの真っ暗な森での肝試しも、平然とやり過ごしてきたような私が、ひどく怯えてガタガタ震えているのをみた元彼女は 
ひどく滑稽なものをみるようにケラケラと笑い、「あー、もういなくなったよ?うん。いないいない。帰ったみたい。」 
といった。「は? え?」と思ったが、とにかく無心に彼女に抱きついて寝た。 
いつもはひどく怖がりなその元彼女は、ひどく狼狽している私を落ち着かせるために、私の頬を、細くて長い指でトントンと叩きながら 
「そういえば、今日お彼岸の日だよね。鹿鳴館にでてくるような格好した人たちが大勢いたよ」 
とポツリといった。元彼女の先祖の系統で、昔、総理大臣がでたんだよ、という自慢を前に聞いていた。 
次の日、「俺ってやっぱ歓迎されてないんだろうな、元彼女の祖先の霊たちに・・・」と一人で納得した。 
お彼岸の日に、元彼女はよく似たような霊をみたり身近に感じるといった。んんん・・・ 
次の日、新しい彼女が私の部屋に泊まりに来た。次の朝、私はうなされていたらしい。起きた私に彼女がいくつかの質問をした。 
彼女「ほんとうなの?」私「なにが?;;」彼女「さっきいったこと・・・ねぇ・・・」私「えぇ?はて・・・俺なんかいったの?」 
彼女「覚えてないんだ・・・」私「寝言?うわ、なんかいった?」彼女「そんなに気になるの!?なんかやましい事あるの!?」私「いや別に、、、寝言には責任もてないな・・・」 
その彼女とも今はわかれ、何をいったんだろか、いまでも知らんです。「浮気してる」とか、元彼女の名を口走ったのではないようす。 
寝言で情報引き出されるってのはリアルで怖いですわ。抵抗できないし。しばらく脂汗+笑顔しかでませんでした。一週間くらいきまづかった;;


引用元:https://curry.5ch.net/test/read.cgi/occult/1023599400/