幽体離脱

70: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2017/01/25(水) 10:15:00.65 ID:HjPCa4Eb0
他スレにも書いたが、急性大動脈乖離の心タンポナーデで臨死体験っぽいものをした。
12月24日のこと。
もう、ダメっぽい、と言われて嫁が泣いているころ、定番どおりおれは上から自分を
見下ろしていた。
よくある3mぐらいの高さ。
ウソっぽいと思っていたが、自分が体験してみるとホントだった。
寝ている自分と平行になっていたな。
見下ろす自分の顔あたりははっきりしていたが、胸から下は綿アメみたいなものでボ~ッと
ぼやけていた。

(ああ、死んじゃったんだ。もう、動かないんだな)
みたいな、他人事のような弱い感情があった。
同時に寂しいような、空しいような、悲しいような気持ちと、空白みたいな虚無?も感じた。
このあたりは今となってはうまく言い表せない。
というか、一生懸命書こうとすると、すーっと実体験から遠ざかる感じ
真下に見える自分は変にグッタリしていて、ペタンと薄っぺらで、白くて頼りなかった。

どれだけ時間がたったのか、全くわからなかったけど、麻酔覚醒のバッドトリップで
おれは医者と看護士に殴りかかっていた。
上から見たときの弱々しい自分のどこにそんなパワーがあったのかは知らないが、
覚醒時に感じた生命の墺低からのものすごい怒りは、今でもかすかに覚えている。



78: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2017/01/26(木) 21:16:10.25 ID:4D5khts10
>>もう1つ。
ICUから一週間ぶり(本当は8日)に出られて、個室に移ったのが12月31日の大晦日w
重篤患者以外は、家で正月を迎えられるよう退院させてもらえるんで、病院内は
閑散としている。
おれは個室のちっぽけなTVじゃなく、デイルームのデカ画面で行く年来る年が
見たくなって、電源が最少限に落とされた暗い廊下に出た。
個室の隣の隣がいつも2~3人がいる看護士詰め所。
その前がICU。
その向こうがでっかいデイルームで、しゃれた衝立や観葉植物で隔てられて、
3基の大型エレベータと向かい合っている。
基本、ワンフロア。
もうすぐデイルームってところで、背が高くて肩くらいの髪の看護婦さんが
俺のほうを見て立っていた。
気にもしなかったんだが、その人はおれが近づくのを避けるように、ジリジリ
あとずさりする。
見たことのない顔で(?)と思ったが、けっこうキレイな人だし、大晦日だから
他の科からでもヘルプに来たんだろうと、音を消してTVをつけた。
でも、ちょっと好みの女のせいか、なんか気になる。
振り向くとエレベータの前で、おれのほうに体を向けてジッと見ている。
(ああ、おれがまだ重篤患者なんで、寒いルーム(暖房は切ってある)でヒートショック
でも起されちゃ、と思って見てるんだな)と自分で納得。
部屋に追い返さないでいてくれる温情に感謝すらした。
まもなく新年になったので(じゃあ、もどろう)と立つと、まだジッと見ている。
(前を通るとき会釈でもするか)と思いながら、ちょっとリモコンを見て
目を戻すと、い、いない。
エレベータ前から看護士詰め所までは10mはある。
アスリートみたいにズサーッとスライディングでもしないかぎり、一瞬では行き
着けない。
詰め所は腹くらいまでのカウンターで囲まれてるから中が丸見えでも、だれもいなかった。
ICU室がワサワサしていたから、みんなそっちにいるんだろう。
おれ自身も怖くなかった、大晦日と新年にまたがる奇妙なお話でした。


引用元:https://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/occult/1484901135/