09/06/01
14年前、六甲のとある住宅地で起きた事件。
当時出来たばかりの大型スーパージャスコ。夕方は買い物客の主婦たちや、横の公園からジャスコの駐車場まで入り込んで遊んでいる子供たちでにぎやかな様子。
俺と友達グループも駐車場の段差の縁に腰掛けて、カードを交換する遊びに夢中になっていた。すると外の道から駐車場に入る入り口付近から、
「ギャーーー!!!ギャッッ!!ギャッ!!!ギャーーーー!!!」
というものすごい叫びが聞こえてきた。子供ながらに瞬時に「事故か!!」と皆で振り向くも、
「ギャギャッ!!!ヒャーーー!!!!」
「ワッ!!ワッ!!!」
「ヒャーー!!!キャーー!!!」
と異常な悲鳴が広がっていく様子に、俺たちも他の客も一瞬凍り付く。近くにいた警備員が周りに向かって
「だめ!!はなれて!!はなれて!!!」
と大声で呼びかける。
店員が何人かでてきて、ある者は立ちすくみ、若い女性店員やパートのおばさんは悲鳴の渦に加わる様に叫び始める。近寄っていいのか、逃げた方がいいのか、判断が付く前に何人もの店員や居合わせた男性に
「ここから出なさい!!家に帰って!早く!!」
と怒鳴られ、俺たちはカードをこぼしこぼししつつ、起こっている出来事じゃなく、生まれて初めて見る大人が心底おびえる様子に恐怖し、その場から逃げ出した。
当時テレビでも取り上げられてた記憶があるんだが、近所に住む老女が、数ヶ月前に夫に病死された。
だが、どうしていいのか判断が付かなかったらしく、やがて遺体が痛み、首と胴体が離れたのをきっかけに「死亡届けを医者に書いてもらおうと思った」と。
そこで、近所のスーパーマーケットの駐車場で山一つ向こうの総合病院まで乗せていってくれる人はいないかと相談に訪れたのだった。
老婆は小さな肩掛けカバンの中に失効した夫の免許証と、現金千円(後に線香代と話す)、そして空いた両手で胴体から自然脱落した夫の頭部を抱えて駐車場へと入り、「どなたか病院へお願いできませんか」と周囲へ声をかけたのだった。
なお彼女の自宅は電話とガスが停められた状態で、彼女自身知人もなく生活保護のみに細々と頼り、弱りに弱ったすえでの行動だったのであろう。
未だに俺は実家に帰り、あの駐車場を通りかかると、胸に慄然とした恐怖を覚える。
直接見たわけではない出来事。その事よりも、大人たちが恐怖に叫び続けるあの夏の夕方の赤い湿った時間が、今でも胸にこびりついている。
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コメント
コメント一覧
生活保護なのに電話とガスが停められるモンかね?
家賃と電気光熱費の基本料金や医療費(薬代含む)全てタダの上に自治体によって金額は違うが10万円以上は生活費貰えるだろ
ちなみに病院に行く交通費も請求すれば出る。
そら死体持ち歩く人だもんガスとか止められちゃうよ。
線香代千円のくだりが悲しすぎるわ
結構難易度高くて引き返しそうになる
ほんとそれ
悲しさが勝って恐怖が起きない
お金なくても色々出来たんじゃない?
まぁ自分にはそんな経験ないから分かんないけど。
どうせ知らない人に声かけるんならまずは近所の人に頼もうと思わないかな
死んでから医者にという発想も謎だし
ふつうは、動かない→心配だから医者へ、という行動をとる気がするが
この話を悲しい気持で読んだ人が沢山いるけど、それってつまりこの流れを疑問に思わないか当然の成り行きだと思う人が多いってことですよね・・・
ムンクの「叫び」とかゴッホの自画像みたいな背景で。
それに六甲はバスルートが充実してるから
別に人の車に乗せてもらわんでも千円あったらどこへでも行けるじゃないか
あのへんで山手の総合病院というと海星病院か六甲病院だと思うが
どちらもデカすぎてバーサンの掛かりつけではありえんし
このバーサンは高齢なのに近所に掛かりつけ医もなかったのか
それに09年の14年前だと大震災の直後じゃないのか
その当時にカードトレーディングゲームって流行ってたっけ?
六甲は地形的にあまり夕焼けは出ず朝焼けが多い土地だが
もし夏の夕焼けだったとしてもう19時近いとかそんな時刻にバーサンは病院に行こうとしたのか
あるいは仮にヤマカンか2号線か43線沿いにジャスコ的な総合スーパーマーケットがあったとして
その駐車場に到達するまで旦那さんの生首抱えて歩いて注目されずに来たのか
旦那さんの遺体が数か月間も放置されていたらいよいよすさまじい腐敗状態だったと思うが
それを放置したままバーサンは暮らしていたのか
そんなわけでとりあえずどこのジャスコなんだよ
六甲山は広いが六甲は狭いぞ
確かにコメント長。
だけど地元の人間なら大々的な情報量持ってるし事件を知らんはずないなぁ。
疑う気持ちも分からんくない。
六甲事件のスレッド立てたヤツは人づてに聞いて実際起きた場所違ってたんじゃね?
民生委員やってる知人さんが言ってた
病気でナマポの人はまだ良いが、知的障害持ちの人は本当に悲惨だと
あと肉塊が走り回るやつも。
夕焼けは見ますが、そんな事件ならわりと話題になってる。
六甲山の裏、西区や北区なら知らんが。
肉塊のやつもネットで見ただけで聞いたことないなあ
私は猿が迷い込んだのかと思いました
>首と胴体が離れたのをきっかけに
自然に離れたりはしないんじゃ?
北区のイオン筑紫が丘店(旧ジャスコ)が横に公園もあり描写的には一致していると地元民から報告。
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